ニコン「D300」売れ行き速報、発売直後の3日間でランキング2位に

特集

2007/11/27 11:40

 ニコンは11月23日、中級デジタル一眼レフ「D300」を発売した。前モデル「D200」の発売から約2年、待ちに待ったユーザーも多いのではないだろうか。またニコンのライバルであるキヤノンも8月末に同じく中級デジタル一眼レフ「EOS 40D」を発売しており、デジタル一眼2強のトップシェア争いにも注目が集まる。発売から3日間の立ち上がりを「BCNランキング」で速報する。

●発売直後の3日間で2位、シェアは18.8%

 「D300」はニコンデジタル一眼レフカメラで、中級機に位置づけられるモデルだ。11月27日にBCNが集計した市場推定価格(以下同)はボディのみで21万8600円。有効画素数は前モデル「D200」の1020万画素から1230万画素に高画素化、撮像素子はCCDからCMOSに変更した。センサーのサイズは従来どおり23.6×15.8mmの「ニコンDXフォーマット」。ファインダー内に、ピント合わせで使用するフォーカスポイント(測距点)を51点備え、動く被写体を自動で追尾してピントを合わせ続ける「ダイナミックAFモード」などを備える。

 前評判も高かった「D300」の初速を捉えるべく、発売日の23日から25日まで週末3日間の瞬間風速ランキングを作成した。「D300」はレンズキットなどを合算した販売台数別シェアは18.8%で2位を獲得。推定価格がボディのみで6万4300円のキヤノン「EOS KissデジタルX」がシェア25.0%で1位を守った。


 「D300」はプロ用途も想定した中級機で、初心者向けで使いやすさを打ち出す入門機「EOS KissデジタルX」に比べて購入者層が限定される。さらにボディのみで20万円を超える価格ながら2位にランクインしたのは大健闘といえるだろう。

●キヤノンとニコンのトップシェア争い、本番はこれから

 一方で前モデル「D200」は、05年12月16日の発売日から3日間でシェアは31.6%、当時のランキングでも1位を獲得している。「D300」のシェアが前モデルほど伸びなかった理由は、07年後半に入ってデジタル一眼レフメーカー各社がこぞって最新モデルを発売し、競争が激化していることにありそうだ。


 8月31日にキヤノン「40D」、10月26日には松下電器産業が「LUMIX L10(DMC-L10)」のレンズキット、11月22日はボディのみのモデル、11月9日はソニーの「α700」、オリンパスも「E-3」を「D300」と同日の23日に発売。実に07年後半になってペンタックスを除いた5社が一斉に新モデルを発売し、さらに狙ったようにほとんどのモデルが中級機以上のクラスだ。これで一気にラインアップの厚みが増し、デジタル一眼市場のさらなる拡大も期待できる。
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 事実、05年11月のデジタル一眼の販売台数を100として販売台数の伸びを指数化してみると、きれいな右肩上がりで推移している。特に07年以降ほぼ2倍から2.5倍の販売台数を記録しており、デジタル一眼市場は大きくに広がっていることがわかる。各社とも初心者向けラインアップを充実させたことと、レンズキットで10万円を切るモデルが増えたことが市場の拡大に貢献したようだ。この勢いを中級モデルへのステップアップ需要へとうまく引き継げるかどうかが、今後の各社の勢力争いに影響することになるだろう。



 また、2大デジタル一眼メーカーのキヤノンとニコンは、来年の北京五輪をにらんでプロ向けデジタル一眼レフでも火花を散らしている。キヤノンは有効画素数2110万画素の35×24mmのフルサイズCMOSセンサーを搭載した「EOS-1Ds Mark III」を11月29日に発売。一方ニコンも、1210万画素で36.0×23.9mmで同社初のフルサイズクラスで「FXフォーマット」と名づけたCMOSセンサーを搭載する「D3」を11月30日に発売する。

 これで役者も揃い、いよいよガチンコの戦いだ。10月の月次メーカーシェアではキヤノンが48.1%、ニコンが38.8%。現時点では10%弱の差があるものの、新製品の動向次第では両社の07年トップ争いは年末商戦終盤までもつれ込むことになりそうだ。(BCN・岡本浩一)


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。

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