ベネッセ、ニンテンドーDSやウェブを組み合わせた新しい学習スタイルを提案

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2007/11/22 20:35

 ベネッセコーポレーション(ベネッセ、福島保社長兼COO)は11月22日、紙の教材と、ウェブや携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS(DS)」を組み合わせた次世代型の家庭学習スタイルを発表。ウェブサービス「進研ゼミ中学講座+i(プラスアイ)」と学習用DSソフト「得点力学習DS」を08年1月から順次提供していく。


 
 「進研ゼミ中学講座+i」は、ウェブと印刷教材を組み合わせた学習スタイルで、従来の「進研ゼミ中学講座」に月額約820円のオプション料金を加えることで利用できる。ウェブコンテンツは、紙の教材の内容を補う形で解説で設けられ、ウェブならではの動画による解説や音声機能を使った学習が行える。



 主要科目のほかに、英会話を学ぶ「実践英語コーナー」や「問題解決力トレーニングコーナー」も設け、将来に役立つ力を日常の学習で習得できる。また、ウェブ上で学習アドバイスを担当するクラスコーチ(メンター)を新たに導入し、生徒の学習状況に応じたアドバイスや励ましのメッセージを送るなど学習をサポートする。

 08年度は中学1年生向けのみサービスを展開し、その後順次対象を拡大していく。11月26日から専用ウェブサイトで非会員の受け付けを開始し、08年2月13日の「中1・3月開講号」より提供を開始する。受講価格は、12カ月分一括払いで6万9600円、6カ月分一括払いで3万7020円。毎月払いは月額6800円。

 一方、「得点力学習DS」は、DS初となる中学の全3学年、英国数理社の5教科の教科書に対応したソフトとして、08年1月に全18タイトルを発売する。DSを採用したことについて、同社は「中学生のDS保有率は80%ほどで、一般的なプラットフォームとして保護者にも認知されている」と説明した。



 各ソフトは、公立で使用するほぼ全ての教科書に対応し、初期設定で自分が使用している教科書を選択するだけで、教科書にあわせた単元やページに自動で設定する。定期テストにも対応し、設定範囲に沿ったオリジナルの予想問題を作成する。「3ステップ学習」機能では、ひとつの単語に対して穴埋めや用語解説、文章作成など多角的に学習できる。



 07年度は直販での販売のみ。12月3日から電話とウェブサイトで予約を受け付け、1月末に発売を予定する。価格は、5教科のセットパックで2万4990円、2・3科目のセットパックで1万1550円から1万5400円、単品ソフトで3990円。

 会見で、ベネッセの福島保社長兼COOは「紙をウェブに置き換えるのでなく、2つを組み合わせたブレンド学習を新たに提案したい」と意気込みを語った。また、製品開発に携わった東京工業大学の赤堀侃司教授は、「紙より、ウェブやゲームのほうが、集中度が高いという研究結果がでた」とモバイル学習の可能性について説明した。



ベネッセコーポレーション=http://www.benesse.co.jp/


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