ソニー、CDを超える高音質で録音できるポータブルリニアPCMレコーダー

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2007/11/08 14:25

 ソニーは11月7日、4GBフラッシュメモリを内蔵し、96kHz 24ビットの高音質録音が可能なポータブルリニアPCMレコーダー「PCM-D50」を11月21日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は6万円前後の見込み。

 録音フォーマットに、録音時に音を圧縮しないリニアPCM(非圧縮デジタル音声)方式を採用した小型のレコーダー。レコーディングスタジオのスタンダードフォーマットとして使用されている96kHz 24ビットでの録音が可能で、48kHz 16ビットのDATや、44.1kHz 16ビットのCDを超える密度の高い音質で録音できる。

 また、音源に合わせて集音範囲を変えられる、可動式の高性能ステレオマイクを内蔵。ソロ演奏や2、3人のセッションなど、音源がマイクから近い距離での録音では「X-Yポジション」、オーケストラやコーラスなど大人数の演奏を広い場所で録音する場合は「ワイドステレオポジション」を選択し、それぞれマイクの左右の角度を変えることで、最適なステレオ感で録音できる。

 4GBの内蔵メモリには、CDと同等の44.1kHz 16ビットで約6時間25分、96kHz 24ビットの高音質でも約1時間55分の録音が可能。別売りの「メモリースティックPRO-HGデュオ」に直接録音することもできる。電源は単3形電池4本またはACアダプタで、単3アルカリ乾電池使用時は約24時間の録音が可能。

 本体には、録音レベルがひと目でわかる液晶表示のピークメーターとピークLEDを備え、MDやCD、DATなどの音源をデジタルで記録できるデジタル入力端子も装備した。また、デジタルシンクロ録音に対応し、CDの曲間やDATスタートIDごとに自動的に新しいファイルとして録音する。

 再生フォーマットはリニアPCM(WAV)とMP3に対応。同梱のサウンド編集ソフト「SonicStage Mastering Studio Recorder Edition」を使えば、パソコンに取り込んだ音に対して、分割・削除・曲間の音量を調整するノーマライズ、フェードイン/アウトなどの編集・加工も行える。本体サイズはおよそ幅72.0×高さ154.5×奥行き32.7mm、重さは電池込みで約365g。

 「PCM-D50」向けアクセサリー4製品も同時に発売する。価格はいずれもオープンで、実勢価格はリモートコマンダー「RM-PCM1」とウインドスクリーン「AD-PCM1」が5000円前後、本革仕様のキャリングケース「CKL-PCMD50」が6000円前後、三脚「VCT-PCM1」が7000円前後の見込み。

ソニー=http://www.sony.jp/
「PCM-D50」=http://www.sony.jp/products/Consumer/linearpcm-rec/PCM-D50/index.html


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