年賀状商戦スタート、更新料ゼロも登場の「はがきソフト」今年の売れ筋は?

特集

2007/11/01 09:10

 11月1日、08年用の年賀状が発売された。元旦に届くはがきの束はうれしいものだが、出すのはなかなか面倒。最近ではe-mailにその座を奪われつつある。とはいえ、携帯から何百通も「あけおめ」メールを打っていたら指が折れてしまいそうだ。ここはひとつソフトにがんばってもらって、はがきの風情も残しながら便利に手早く年初の挨拶を送りたい。そこで、これから年末に向け商戦のピークを迎えるはがき作成ソフトについて、「BCNランキング」で最新の売れ筋を探った。

●更新料ゼロ「筆王ZERO」vs初心者向け機能を強化「筆まめVer.18」

 年賀状や暑中見舞い、結婚式などの案内など、大量にはがきを印刷するために便利な、はがき作成ソフト。「BCNランキング」では「はがき・毛筆ソフト」として分類している。直近の10月第4週(10月22?28日)の売れ筋を見ると、最も売れているのがソースネクストの「筆王ZERO」。販売本数シェア26.1%でランキング1位を獲得した。続いてクレオの「筆まめVer.18 アップグレード・乗り換え専用DVD-ROM」がシェア24.0%で2位につけている。そのほか「筆まめ」は、5位までDVDの通常版やCDの乗り換え版などがランクインした。6位はジャングルの「筆ぐるめ Ver.15 アップグレード・乗り換え版 DVD版」でシェアは5.2%、8位には3.3%でジャストシステムの「楽々はがき2008 なっとく年賀状」が入っている。


 1位の「筆王ZERO」は、「更新料ゼロ」が特徴。これまで有料でアップグレードしなければ入手できなかった、最新の干支のイラストやフォント、新しい郵便番号に対応する機能などを無料でダウンロードできる。OSの公式サポート期間中は常に無料でアップグレードが可能で、例えばWindows Vista Home Premiumなら2015年4月11日まで最新版が利用できることになっている。


 2位の「筆まめVer.18 アップグレード・乗り換え専用DVD-ROM」は、はがき作成ソフト初心者向けの機能を強化。キーボード操作が不慣れな人でもマウス操作で住所入力ができる「ソフトウェアキーボード」や、写真の明るさ補正などが簡単にできる「フォトレタッチ」機能を搭載する。また無料サポートも充実。「年末年始特別サポート期間」を設け、メールや電話、FAXで対応。11月1日から12月31日までは営業時間を20時まで延長するほか、08年1月1日から14日も17時まで対応する「筆まめ」は、DVDとCDの2つのメディアで販売されており、それぞれにアップグレード・乗り換え版がある。ラインアップは合計4製品で、すべてトップ10にランクインしているが、低価格のアップグレード・乗り換え版が上位に入った。

 トップ10に入った製品はいずれも対応OSはWindowsのみ。Mac版でもっとも売れているのは、アジェンダが9月26日に発売した「宛名職人Ver.14 ねずみ DVD版」。シェア1.8%でランキングは11位だ。また11月30日には住所録機能やデザイン編集機能を強化した最新版の「宛名職人Ver.15」を発売する予定だ。

●前年を上回る勢い、年末まで続くか?

 06年のはがきソフト全体の市場規模は、ソフトの発売後から最も売れる時期である9月から12月で販売本数・金額推移ともに大きく縮小傾向にあった。その影響か07年はメーカー側にも大きな動きがあった。07年3月にソースネクストがイーフロンティアから「筆王」の著作権・商標権を取得し、9月7日に「筆王ZERO」として発売。9月には「筆ぐるめ」を開発していた富士ソフトが、ジャングルとの提携を発表し、同月14日に発売になった「筆ぐるめ Ver.15」からソフトの販売をジャングルが手掛けることになった。さらに同月、マイクロソフトが同社のはがきソフト「はがきスタジオ 2007」の新製品開発を終了すると発表した。


 07年は、各社が新製品を発売した直後の9月は06年の販売本数比で101.8%、金額比で110.5%とやや上昇傾向にある。第4週(10月22?28日)でメーカーシェア別に見みると、1位はシェア50.5%で「筆まめ」を販売しているクレオ、2位はソースネクストでシェアは29.0%。3位はシェア14.0%でジャングルだ。直近の4週間(10月1?28日)で推移を見てみると、やはり優位なのは常に50%以上のシェアを確保しているクレオ。2位のソースネクストはわずかながら伸びてきている。製品ブランドの再編成が続き更新料ゼロという新戦略も飛び出した、はがき作成ソフト市場。毎年、年賀状そのものの需要が徐々に縮小していくなか、どこまで市場を維持・拡大できるかに注目したい。



 今年の年賀状関連最大のトピックは何といっても10月1日に郵政公社が日本郵政株式会社になったこと。08年の年賀状は民営化後初の年賀状になるのだ。今まで年賀状を出さなかった人も「更新料ゼロ」や「初心者向け機能の強化」をうたうはがき作成ソフトで記念の年賀状を作ってみてはどうだろうか。(BCN・岡本浩一)



*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など23社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。


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