NRI、「使いまわし」「一点豪華」などIT消費に10のスタイル

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2007/10/25 10:18

 野村総合研究所(NRI、藤沼彰久社長)は10月24日、ブロードバンドの普及によって新たに大衆層に生まれた、ITを活用した消費スタイルを「IT消費」と名づけ、10の消費スタイルに分類・整理したと発表した。

 NRIが97年から3年おきに実施している「NRI生活者1万人アンケート調査」の06年調査までの結果推移や、企業のマーケティング活動のコンサルティング支援を通して導いたもの。NRIでは、ブロードバンドの普及によって消費者がいつでも大量に情報を検索・取得できるようになったことが、日本人の消費行動を変えたと捉えている。

 「IT消費」を「マルチウィンドウ」「アラート」「テイスティング」「オーダーメード」「ロングテール」「スパイク」「スカイロケット」「一点豪華」「使いまわし」「自己責任」の10のスタイルに分類。消費者は、これらの消費スタイルを場面に応じて使い分けていると、NRIは指摘する。

 各スタイルの定義は、「マルチウィンドウ消費」が、パソコン・テレビ・携帯電話などさまざまな機器を駆使して情報の認知、探索、購入を同時に行うスタイル。「アラート消費」は、ネットオークションなどで買い手側があらかじめ条件を提示し、合致する商品が出たらアラート(お知らせ)が鳴るようにIT機能を設定するもの。「テイスティング消費」は、インターネット上で情報を収集・比較した後、実際にサンプルなどを試用したうえで購入を決定するスタイル。「オーダーメード消費」は、インターネットを利用してオーダーメード商品を購入するスタイル。「ロングテール消費」は、ネットショッピングによって個々の販売量が極めて少ないニッチな商品を購入するもの。

 「スパイク消費」は、インターネット上での商品情報流通によって消費者の購買行動が急激に増加し、さらに急激に落ち込むようなスタイルで、株価が急伸後に急落する現象(スパイク)から名づけたもの。「スカイロケット消費」は、発売前に口コミサイトなどで取り上げられた影響で、消費者の購買意欲がかきたてられた結果、発売直後から急速に販売量が増えるスタイル。「一点豪華消費」は、インターネットネットでこだわりの分野の情報を収集し、ネットショッピングでその分野の1点にだけ積極的にお金を使っていくもの。「使いまわし消費」は、インターネットを利用してリサイクル品を購入・販売するスタイル。「自己責任消費」は、インターネット上などで流れる多くの情報の中から、自分で判断しようとするスタイル。

 なお、今回のアンケートの詳しい内容は、近日中に単行本「大衆化するIT消費」(東洋経済新報社)として発売する予定。

野村総合研究所=http://www.nri.co.jp/

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