西山繭子さん & 「INSPIRON 700」

特集

2007/08/31 18:00



西山繭子さん & 「INSPIRON 700」

「このパソコンで世界が広がりました」

にしやま・まゆこ(女優・作家)
●1978年1月21日、東京都生まれ。大学在学中の97年、UHA味覚糖のCMでデビュー。98年にはテレビドラマ『じんべい』で女優デビューを飾る。以後、『瑠璃の島』などのテレビドラマや『恋愛寫眞』『千の風になって』などの映画に出演。女優として活躍する一方、小説や脚本の執筆活動を開始する。今年7月に短編小説集『色鉛筆専門店』(アクセス・パブリッシング)を出版。現在、オリコカードの携帯サイトで長編小説「しょーとほーぷ」を連載中(iMenu→メニュー/検索→証券/カード/マネー/保険→カード・オリコ→あそラボ 小説→携帯小説)。父は直木賞作家の伊集院静氏。
公式HP
http://www.flamme.co.jp/MayukoNishiyama/flm_profmn



「書けば書くほど、小説って難しいと感じる」

 テレビドラマ『瑠璃の島』や映画『千の風になって』など多くの作品に出演し、その存在感ある演技で高い評価を得ている女優、西山繭子さん。7月に短編小説集『色鉛筆専門店』を上梓して、作家デビューを飾った。直木賞作家の伊集院静氏を父にもつ西山さんだが、作品からは血筋だけではない、豊かな文才が感じられる。

 ふだん、父とはまったく連絡をとっていないんです。この『色鉛筆専門店』を出すにあたって数年ぶりに連絡してみたんですが、「ああ、そうですか」って感じでした(笑)。読んでいるとは思いますが、特に感想を言ってくるような人でもないので……。感想を聞いてみたいとは思うんですけれどもね。

 もともと何かを書きたいという願望はありませんでした。小説を書くきっかけは、あるムック本でモデルをしたときに、カメラマンさんが文章も書く人で「一緒に何か書こうよ」と勧められたこと。ためしに書いてみたら、それを読んだムックの担当編集の方から「連載で短編小説を書いてみませんか」と声をかけていただいて……。本当にたまたまだったんです。

 初めて小説を書いたときは、難しい言葉は知らないし文章の技術もないから、思ったことをそのまま素直に書きました。そうしたら、それがすごく楽しかったんです。そのときは自分は作家ではないと思っていたので、気楽に書けたところがありますね。書けば書くほど、小説って難しいと感じるようになってきました。

「長期ロケや海外旅行にも連れていきます」

『色鉛筆専門店』は、月刊文芸誌『生本』(現『Colo』/アクセス・パブリッシング)の05年6月号から06年8月号まで連載した短編15作に、プロローグとエピローグを書き下ろして上梓した。『緑色のグローブ』は小学4年生の少女、『幸せの黄色い鳥』は男子大学生、『透明の海』は胎児……と、各作品でそれぞれ別の主人公が語り手となり、さまざまな「色」をテーマに、文字通り多彩な物語を展開する。



『色鉛筆専門店』の作品のなかで自分が一番気に入っているのは、『緑色のグローブ』。最初に書いた作品ということもありますが、主人公のプロ野球選手を夢見る女の子は、小さいときの自分がモデルなんです。私も昔からプロ野球が大好きで、選手になりたかったし、いまでも神宮球場にグローブを持って観戦に行きますからね。話の中に出てくる、同級生がプロ野球選手になったというエピソードも、実際に同じ小学校で学年が一つ上の朝山東洋さんが、広島東洋カープに入団したことがもとになっているんです。

 この『緑色のグローブ』のように自分の経験をモチーフにした作品もあるんですが、完全にイメージで作った話も多いかな。小さい頃からひとりでいろいろと空想するのが好きだったので、そういう意味ではものを書くのに向いているのかもしれませんね。ただ、作家って基本的に人生が破綻している人間がなるようなイメージがあるんです、父も含めて……(笑)。だから、私は作家になるにはまともすぎるかもしれないなあ、って思ってて。これからちょっと破綻してみようかな(笑)。満たされている人にはものを書けない気もしますしね。

 小説は、3年ほど前に買ったDELLのノートパソコン「INSPIRON 700」で書いています。B5サイズでほどよい大きさ。以前はA4ノートを使っていたんですけど、大きくて重かった。それで、持ち歩けるパソコンにしようと思って買い替えたんです。長期ロケや海外旅行のときは、必ず持って行きますね。

「愛着があるから大事に使いたいです」

 小説の連載が始まったときは、ちょうどテレビドラマ『瑠璃の島』の長期ロケ中だった。INSPIRON 700を使いはじめたのは、その約1年前。いつも持ち歩いていたから、忙しいロケの合間に執筆できたという。そういう意味で、B5サイズのINSPIRON 700と出会ったことは運命だったのかもしれない。

 パソコンを使いはじめたのは大学生のときだから、もう10年近くになるんです。それなのにパソコンにうとくて、ちょっと前までインターネットはダイヤルアップ接続だったんです。INSPIRON 700を買ったときに無線LANにしたんですが、「何て便利なんだろう」って驚きましたよ。海外でもインターネットに接続することができるし、以前と比べると本当に夢のようです。インターネットで調べものをしているうちに、いろいろなサイトを見てうっかり時間を忘れてしまうこともありますけどね(笑)。

 パソコンを使うのは、原稿執筆とインターネット、メールが中心です。あと、デジカメで撮った写真を取り込んだり、CDから音楽を取り込んでiPodに転送するくらいかな。自分では、パソコンを使いこなしているとは思っていません。アナログに慣れているところがあって、スケジュールは手帳につけています。デジタルとアナログの両方を使っています。ただ、このINSPIRON 700は、初めて小説を書いたときから使っているパソコンということもあって、特別に愛着を感じています。いつまでも大事に使い続けていきたいですね。

「データは、原稿とか大事なものばかりなので外付けHDDにコピーしています」という西山さん。しっかりバックアップを取るあたりは、十分にパソコンを使いこなしている証拠ですよ!

 次の単行本は年内刊行が目標だとか。「私の小説を映画の原作にしていただくことが、夢なんです」。INSPIRON 700は、今後も大活躍しそうです。


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