三菱、新開発パネル搭載52V型液晶テレビや初のリンク機能対応レコーダーなど

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2007/08/22 20:47

 三菱電機(下村節宏執行役社長)は8月22日、液晶テレビ6機種とVHS一体型HDD-DVDレコーダー2機種、プロジェクター1機種を、9月1日から順次発売すると発表した。

 液晶テレビは、同社のブランド「REAL」の新モデル。ラインアップはフルハイビジョン(フルHD)対応の40V型「LCD-H40MZW75」、46V型「LCD-H46MZW75」、52V型「LCD-H52MZW75」と、HD対応の20V型「LCD-H20MX75」、32V型の「LCD-H32MXW75」「LCD-H32MX75」。20V型だけカラーバリエーションを設け、ブラックとシルバー、ローズの3色を用意した。

 発売日は20V型のみ10月1日で、そのほかは10月21日。価格はオープンで、実勢価格は「LCD-H40MZW75」が38万円前後、「LCD-H46MZW75」が45万円前後、「LCD-H52MZW75」が55万円前後、「LCD-H20MX75」が10万円前後、「LCD-H32MXW75」が16万円前後、「LCD-H32MX75」が20万円前後の見込み。




 特徴は、フルHDモデルで採用した新開発の「DIAMOND Panel」。液晶フィルタの表面を平滑にするとともに低反射処理を施すことで、従来よりも色再現力が向上した。一般家庭の平均的な明るさ200ルクスの視聴環境で「最高の画質を実現できる」(重里英夫・役員理事京都製作所所長)という。

 一方、32V型は、パネルを囲む額縁の幅を狭めた「業界最小のコンパクト32V型モデル」(重里氏)。書斎など2台目のパーソナルユースの需要を見越して開発し、フレームやスピーカー部を小型化。従来モデルより設置面積を15%カットした。

 三菱電機の液晶テレビサイズはこれまで46V型が最大で、50V型以上は今回が初めて。重里氏は、「薄型テレビのニーズは今後、37V型以上の大型モデルと、小型のパーソナル機種が中心になる」と持論を展開。今回の新製品投入で需要を掴みたい考え。

 HDD-DVDレコーダー「楽レコ」の新モデルは、初めて液晶テレビ「REAL」とのリンク機能「REALINK(リアリンク)」を搭載。対応機種は、今回発売した新モデルと、07年4月に発売した「LCD-H46MZ70」「LCD-H40MZ70」「LCD-H37MX70」「LCD-H32MX70」の計10機種。

 視聴中の番組をリモコンのボタンひとつで録画できる「一発録画機能」や、HDDからDVDへの「高速&高画質ダビング機能」を搭載。リモコンは標準リモコンに加え、主要なキーを大きく配し使いやすく設計した「グット楽リモコン」も付属する。

 ラインアップは、HDD容量250GBの「DVR-DV735」と400GBの「DVR-DV745」の2機種で、どちらも、地上・BS・110度CSデジタルチューナー各1基と、地上アナログチューナーを搭載する。実勢価格と発売時期は、「DVR-DV735」が10万円前後で9月1日、「DVR-DV745」が11万円前後で9月21日。




 プロジェクター「LVP-HC6000」は、コントラスト比12000:1で、黒の再現性にこだわった高画質が特徴。1/60秒単位でアイリスを制御する「Dramatic Iris」機能を搭載し、明暗の連続するシーンでも、忠実に色を再現するという。フルハイビジョン映像を1080pのプログレッシブ信号に変換することができ、フルハイビジョン映像をそのままの画質で楽しめる。実勢価格は前後35万円の見込みで、発売日は9月28日。




 東健一・専務執行役リビング・デジタルメディア事業本部事業本部長は、「家電事業を当社の顔とし、商品力を強化することが大切。使い勝手と環境に配慮し、ユニバーサル&エコロジーをテーマに開発を進めたい」と開発戦略を語った。一方、中村一幸・常務執行役リビング・デジタルメディア事業本部副事業本部長は、「AV事業はこれからも続けていく。業界トップ水準の映像技術で差別化し、三菱電機らしい製品を作っていきたい」と語った。




三菱電機=http://www.mitsubishielectric.co.jp/


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