情報処理推進機構(IPA、藤原武平太理事長)は7月31日、07年度第II期の「未踏ソフトウェア創造事業」の公募を行い、応募総数237件、提案テーマ数124件の中から30件の採択プロジェクトを決めたと発表した。

 00年度から実施している「未踏ソフトウェア創造事業」は、個人または数人のグループを対象として、次世代のIT市場を担う独創性と優れた能力を持つ研究者(スーパークリエータ)を積極的に発掘するのが目的。開発に専念できる環境を整備しながら、新市場を切り拓くような、社会的有用性の認められるソフトの開発支援を行っている。

 IT分野で自らも実績と能力を持つプロジェクトマネージャー(PM)が、それぞれ独自の視点からの評価に基づいてプロジェクトを選定。その後の進捗管理、評価まで責任を負う。個人またはグループが開発などに専念できるよう、サポート役も果たせるプロジェクト管理組織を設け、成果報告書の作成も支援するなど、これまでの国によるソフト開発支援制度とは異なるのが大きな特徴。

 同一テーマで複数PMに応募することもできるため、提案テーマより応募総数が上回る。同事業の趣旨であるアイデアや未踏性に富んだ人材の発掘・育成という観点を踏まえ、各PMが自らの審査基準により採択候補を選定し、最終的に全体で30件のプロジェクトを決めた。

 主な採択プロジェクトは、デイビッド・ジェイ・ファーバーPMが選定した斉藤賢爾氏の「Development and Application of Global Operating System Shell」、ウィリアム齋藤PMが選定した佐々木和志氏の「携帯電話上の仮想ソケットシステムによる認証・ファイルシステム」、大川恵子PMが選定した杉江崇繁氏の「動的再構成可能ハードウェアと汎用モジュールの開発」など。

情報処理推進機構=http://www.ipa.go.jp/