シマンテック(木村裕之社長)は6月13日、4月に実施した「パソコン利用時のストレス調査」の結果を発表した。パソコンを利用する際にどんな場面でストレスを感じるかを、ユーザーの習熟度別に「初級」「中級」「上級」に分類して調べたもので、全体の約8割がパソコンのパフォーマンスにストレスを感じていることが明らかになった。

 シマンテック(木村裕之社長)は6月13日、4月に実施した「パソコン利用時のストレス調査」の結果を発表した。パソコンを利用する際にどんな場面でストレスを感じるかを、ユーザーの習熟度別に「初級」「中級」「上級」に分類して調べたもので、全体の約8割がパソコンのパフォーマンスにストレスを感じていることが明らかになった。

 パソコンのパフォーマンスでストレスを感じる理由として最も多かったのは「動作が遅い」で66%。「遅さ」の内容をユーザーのレベル別で見ると、初級者の多くは「起動時間の遅さ」を挙げている一方、上級者ではアプリケーションの処理の遅さを挙げる傾向が強かった。

 データの保存とバックアップに関しては、約7割が何らかのストレスを感じていると回答。理由のトップは「重要なデータの損失」で32.9%、次いで「不要なデータの蓄積」が20.1%という結果だった。特に、消えてしまったデータの例としては、写真やイラストなどの静止画ファイや送受信したメールデータを挙げたユーザーが多かった。例えば「バックアップしていなかった子どもの写真」や「大切な人との精神的な支え合いとなった送受信メール600通」を失ったなど、身につまされる回答も目立った。こうした「なくしたら困るデータ」を保存しているユーザーは79.4%と、前回調査に比べて9%増加した。

 また、損失したデータの復元を試みても、約6割が「ほとんど復元できなかった」とした。シマンテックコンシューマ営業統括本部の大岩憲三本部長は、「なくすと困るデータは年々増加しているが、バックアップに対する備えは不十分なまま」と述べ、データのバックアップの重要性を強調した。今回の調査でも、全体の56.6%しかバックアップを実施していないことがわかった。

 セキュリティ面でも、約8割のユーザーがストレスがあると回答。理由のトップは前回と同じく「ウイルスやスパイウェアなどのプログラムの侵入」で、32.9%だったが、前回よりも6ポイント減少。逆に前回より約6ポイント増加したのが「オンライン詐欺」で24.4%。このところ治安の悪化が問題になっているインターネット環境を反映しているようだ。

 一方、こうしたストレスへの対策については、特に対応策をとっていないユーザーが「初級」ユーザーに目立つ。理由のほとんどは「やり方がわからない」「面倒だから」というものだった。前回に比べて「必要ないから」と答えるユーザーは減っており、ストレスを取り除こうとする意識は高まっているようだが、具体的な行動を起こすまでには至っていない。

 そのほか、「インターネットがなくなったら?」の設問には、約7割のユーザーが「生活に支障をきたす」と答え、若年層ほどその傾向が強いことがわかった。特に15-19歳の女性に顕著で、25%が「生きていけないと思うほど困る」と回答。インターネットに依存したライフスタイルが浮き彫りになった。

 シマンテックの風間彩シニアリージョナルマーケティングマネージャは、「この調査は、ユーザーがどのようにPCを利用し、何を感じているかを知る重要なもの。今回得られた結果を、当社のソフトウェア開発や製品サポート体制に反映させることで、ユーザーにフィードバックしていきたい」と語った。

 「パソコン利用時のストレス調査」は同社が06年から行っているもので、今回が2回目。インターネット利用歴3年以上の男女2000人を対象に実施した。