三菱電機Eなど5社、メーカーを超えた健康機器のデータ連携を実用化へ

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2007/04/12 22:00

 三菱電機エンジニアリング、シチズン・システムズ、シャープ、タニタ、日立製作所の5社は4月12日、異なるメーカーの体重計や血圧計などの家庭用健康機器の測定情報を連携、管理できる通信プロトコル(手順)を開発したと発表した。複数の機器から集めた情報を使って分析することで、ユーザーが家庭で手軽に健康管理に役立てることができる。

 三菱電機エンジニアリング、シチズン・システムズ、シャープ、タニタ、日立製作所の5社は4月12日、異なるメーカーの体重計や血圧計などの家庭用健康機器の測定情報を連携、管理できる通信プロトコル(手順)を開発したと発表した。複数の機器から集めた情報を使って分析することで、ユーザーが家庭で手軽に健康管理に役立てることができる。


 一般的な通信プロトコルの認証機能を改良することで、異なる健康機器でもデータを送受信できるようにしたもの。有線、無線通信のどちらでも利用が可能。無線通信ではBlutooth、特定小電力無線に対応する。PLC(高速電力線通信)には未対応。

 同一時刻でデータを取得したり、機器に蓄積されているデータを参照する「照会通知機能」、プロトコルに対応していれば、メーカーが異なる新しい機器でも追加登録できる「機器登録通知機能」を搭載。機器の状態を確認し、外部からデータやソフトを修正することもできる。

 利用方法としては例えば、自転車型運動能力計で測定した運動量、心拍、脚力のデータと、他メーカーの体組成計のデータを組み合わせた健康管理などを想定している。双方の身体データと連携させ、運動量と体重の変化などを分析。「適正な体重を維持するためにもう少し運動しましょう」といったアドバイスをすることも可能になる。

 5社では、対応健康機器の情報をインターネット経由で外部のサーバーに送り込み、ユーザーがデータをブラウザで確認できるシステムを構築。検証実験を行って実用化が可能なことを確かめた。プロトコルはオープン技術として他社にも無料で提供、早期の実用化を目指す。同時に国際標準化も進め、対応機器の普及拡大を図る。