東北大学情報シナジー機構(杉山一彦機構長)と国立情報学研究所(国情研、坂内正夫所長)は2月21日、大学間で訪問者が相互に無線LANを利用するための国際的なネットワーク基盤「eduroam(エデュローム)」を使ったネットワークの運用を日本で初めて開始したと発表した。

 「eduroam」を利用することで、ネットワークに接続する大学間で無線LANの相互接続が可能になる。例えば、外国の大学研究者が東北大学に訪れた場合や、東北大の学生が「eduroam」に加入する大学を訪問した場合に、その大学の無線LANネットワークにアクセスしてインターネットを利用できる。

 欧州では多くの大学が「eduroam」を利用し、大学間での無線LANの相互乗り入れを実施。アジア太平洋地域でもオーストラリアなどが加入し、ネットワークに接続している。日本では東北大学が06年8月に日本で初めて利用。12月には国立情報学研究所も参加した。

 今回、東北大学情報シナジー機構では05年度から行っている大学用の電子認証基盤構築事業(UPKI)の大学間無線LANローミング研究開発グループでの研究の一環として「eduroam」の利用を決めた。グループには東北大学、北海道大学、京都大学、九州大学、国立情報学研究所が参加している。

 今後、東北大と国立情報学研究所では「eduroam」を基本に独自の改良を加えていく方針で、グループの大学に「eduroam」への接続を呼びかけるほか、グループ以外の大学にも利用を促していく計画。