オリンパス(菊川剛社長)は1月29日、中央大学の理工学部経営システム工学科(加藤俊一教授)と協業し、体に装着したセンサーが読み取る心身状態に応じて、メガネ型のHMD(Head Mounted Display)で情報提供を行うシステム「IUS-M」を開発したと発表した。

 手や足など3-4か所に取り付けたセンサーで測定する心拍数や運動状況から、「疲れた」「空腹だ」などの心身状態を判断し、それにふさわしい情報をメガネ型のHMD「モバイルEye-Trek(アイトレック)」から提供するもの。ディスプレイはHMDだけでなく、モバイルPCも使用可能。

 HMDには中央大学が開発する感性工学エンジンを採用。このサーバーに、飲食店などのエリア情報と、「和食が好き」などのユーザーの個人情報を事前に登録する。GPS(全地球測位システム)を搭載するので、時刻や場所を参考に「50m先右側に寿司屋あり」といったユーザーの嗜好に合った情報提供ができる。

 また、手には加速度センサー、足には足圧センサーを装着するので、どの程度運動しているのかも分かる。例えば、ユーザーが運動不足の状態でエスカレーターと階段が並んだ場所に遭遇した場合、「階段を使ってみよう」といった提案も行う。

 「IUS-M」は06年10月に東京・お台場のエリア限定で実験を行った試作品。若手の社会人や学生を対象とするもの。今後は使用できる範囲を広げ、誰でも利用できるよう5年後の2012年をめどに実用化を目指す。