松下電工(畑中浩一社長)は、複数台の無軌道自律走行ロボットが群れながら働く「血液検体搬送ロボットシステム」を開発、臨床検査を手がけるビー・エム・エル(荒井元義社長)の総合研究所(埼玉県川越市)に納入したと発表した。

 「血液検体搬送ロボットシステム」は、血液検査検体の受け取りから自動分析装置へのセッティング、検査後の回収などの検体受け渡しと搬送業務を制御コンピュータがそれぞれのロボットに割り当て、全自動で管理するシステム。

 ロボットは、走行経路ガイドが不要で経路設定が自由にできる「無軌道自律走行機能」、高精度レーザーレーダーで人や台車などを回避する「障害物回避機能」、高精度オートローダーで横方向は補正範囲±30mm、回転方向で±5度まで停止誤差を補正し、荷物の受け渡しを確実に行う「高精度位置決め機構」などを搭載した。

 ロボットの制御には多数の設備からの搬送要求に対し、複数のロボットが衝突・渋滞することなく、最適に稼動する新開発の「複数ロボット同時運行・監視群制御システム」を採用。仕事量に応じて、稼動するロボットの台数を自動的に増減し、無駄な動きを省くほか、ロボットが故障した場合は代替ロボットを補完したり、臨時で検査しなければならない検体がある場合には人による搬送の割り込みができるようにした。

 松下電工では自動充電システムも開発。充電システムを使って、すべてのロボットが同じタイミングで充電量不足にならないように管理することで24時間の検査要求に対応できるようにした。バッテリーの残量が少なくなったロボットは、制御システムで充電ステーションへ移動して自動充電する。

 同社ではビー・エム・エルに合計15台のロボットを第1期10台、第2期5台に分けて納入。第1期分の10台は最終調整を経て10月から本格稼動に入っている。