そろそろ紅葉も見ごろ。秋の行楽シーズンたけなわだ。紅く色づいた山肌を眺めに行く、ちょっとした旅とはいっても、頼れる地図が1つあれば重宝する。そんな時、何かと便利で楽しいのがPC用の地図ソフトだ。いろんな場所を表示してはあれこれとプランを練るのもまた旅の楽しみ。最近では旅先にノートPCを持ち込む人もちらほら見かける。それなら「旅のおとも」としても活躍するというもの。秋は地図ソフトが一斉に新しくなる季節。「BCNランキング」で、売れ筋地図ソフトの最新情報をお届けしよう。

 そろそろ紅葉も見ごろ。秋の行楽シーズンたけなわだ。紅く色づいた山肌を眺めに行く、ちょっとした旅とはいっても、頼れる地図が1つあれば重宝する。そんな時、何かと便利で楽しいのがPC用の地図ソフトだ。いろんな場所を表示してはあれこれとプランを練るのもまた旅の楽しみ。最近では旅先にノートPCを持ち込む人もちらほら見かける。それなら「旅のおとも」としても活躍するというもの。秋は地図ソフトが一斉に新しくなる季節。「BCNランキング」で、売れ筋地図ソフトの最新情報をお届けしよう。

●安さが一番!? 最安値タイトルが1年以上も1位をキープ


 06年9月、販売本数シェア19.7%で1位だったのは、ソースネクストの「ゼンリンデータコム デジタル全国地図ver1.4」。月次ランキングで1年以上も首位をキープしているロングセラーだ。しかも、地図ソフトのカテゴリーで唯一2ケタシェアと抜きん出ている。

 地図ソフトには、サーバーに蓄積された最新データをインターネット経由でダウンロードして使う「ネット型」と、CD-ROMやDVD?ROMで地図データを持つ「ローカル型」の2つのタイプがあるが、「ゼンリンデータコム デジタル全国地図ver1.4」は、後者の「ネット型」。利用にはインターネットの接続が必要になる。

 最大の特徴は、基本の地図機能だけであれば1980円で購入できるという安さ。06年9月に「BCNランキング」で集計されたなかで、もっとも安い地図ソフトだった。売れている理由もここにありそうだ。なお、使用期限は1年間で、継続使用するには年間1980円の継続料が必要になる。

 さらに有料のオプション機能として、年間1050円の「店舗検索機能」や年間7820円の「交通渋滞情報サービス」が用意されている。本体の価格に比べると、オプション価格は高額に感じられるが、最初からたくさんの機能が搭載された高額なソフトに比べれば、必要な機能だけ購入すればよいので経済的だといえるだろう。

●持ち歩きには「プロアトラス」、ジョギングコース作りには「MapFan」

 ランキング2位はアルプス社の「プロアトラスSV2 全国DVD」と、インクリメントPの「MapFan.net Ver5.5」がシェア6.6%で並んだ。「プロアトラスSV2」はオフラインでも利用できる「ローカル型」で標準価格は1万5540円、「MapFan.net Ver5.5」は「ネット型」で標準価格は2079円と対照的な2本だ。

 アルプス社の地図は「Yahoo!地図情報」や「マピオン」にも採用されるなど定評がある。「プロアトラスSV2 全国DVD」は同社が発売する電子地図ソフト「プロアトラス」シリーズの最新版。航空写真を標準で収録し、簡単なエリアマーケティングのツールにも利用できる高機能ソフトだ。

 さらにインターネットに接続しなくても、住所や施設の検索、ルート検索などができる。ルート検索では最短ルートを示すだけではなく、有料道路の料金や、鉄道の運賃、時刻表なども表示する。高機能ゆえ「ソフトをインストールしたノートPCにGPS受信機を接続してカーナビ代わりに使うユーザーもいる」(アルプス社・広報)ほどだ、という。

 また、ほぼ年に1回しかデータ更新がされない、という「ローカル型」の欠点を補うために、同社は06年10月5日から3か月に1回の有料アップデートサービス「プロアトラス ダウンロードサービス」を開始した。アルプス社の独自調査による情報に加え、「Yahoo!地図情報」にユーザーが投稿した内容のうち、正確な情報だと確認できた店舗や道路の情報などが更新される。データは「関東」「関西」などの9つのエリア別に用意されており、各1050円。必要なエリアだけ更新できる。

 インクリメントPの「MapFan.net Ver5.5」は、必要な地図データのみを適宜ダウンロードする「ネット型」。有効期限は1年間で、期限中であれば何度でも制限なくダウンロードすることができる。

 1度ダウンロードした地図データはPCに自動保存され、2回目以降はインターネットに接続しなくても地図を表示できる。また保存したデータはインターネットに再度接続することで自動的に更新を行うため、常に新しい地図を利用できる。

 ルート検索機能として、距離や所要時間などを計算する「計測機能」を搭載。移動手段を「徒歩」「自転車」「車」から設定できる。また何パターンか設定したルートの所要時間、距離などを比較できるので、最短ルートだけではなく、運動量を考えた散歩・ジョギングコースを作ることができる。

●震災時に役立つソフトや、立体的に見せる3D地図ソフトなど

 6位には昭文社の「Super Mapple Digital Ver.7 全乗換・アップグレード版 全国DVD」がシェア4.7%でランクイン。2位の「プロアトラスSV2」と同様、オフラインで利用できる「ローカル型」だが、「震災時帰宅支援情報」を無料でダウンロードできるのが特徴。

 「震災時帰宅支援」とは、震災時に交通手段がストップした場合でも、自宅まで安全に帰ることができるようサポートするもの。「震災時帰宅支援情報」では05年に昭文社が発行した書籍「震災時帰宅支援マップ」で紹介した帰宅支援ルート情報を提供する。この情報を地図に反映して、ユーザーは自分専用の「帰宅支援ルート」を作成できる。

 またPCで表示した地図やルートをPDA、携帯電話、カーナビなどにコピーすることができるので、毎日持ち歩く携帯電話やPDAなどに「帰宅支援ルート」をコピーしておけば突然の震災に対処できるだろう。

 このほか、7位にランクインしたゼンリンの「ゼンリン電子地図帳Z[zi:]8 DVD全国版」(シェア3.9%)は、1位の「ゼンリンデータコム デジタル全国地図ver1.4」がオプションとして提供している機能や地図データをDVD-ROMに収録した製品。

 オフラインでさまざまな機能が利用できるほか、建物や地形を立体的に表示する「3Dモード」を搭載。マウス操作で視点の高さや角度を簡単に変えることができるので、意外な街の一面を発見できるかもしれない。

●「ローカル型」と「ネット型」どちらを選ぶ?

 安価な「ネット型」と高価な「ローカル型」が混在する地図ソフトは、2000円前後から3万円前後と価格の幅が広いが、使い勝手の面でも「ネット型」と「ローカル型」ではかなり異なる。

 「ネット型」は、サーバーからデータをダウンロードするため、常に最新の地図が利用できる。その反面、データのダウンロードに時間がかかり動作が遅くなってしまったり、そもそもインターネットに接続できないような場所では、これまでダウンロードした地図以外のデータは表示できない、といった欠点がある。

 一方「ローカル型」は、すべてのデータをPCにインストールするため、オフラインでも地図の表示、検索が素早くできるのがメリット。しかし、情報の更新は年に1回のバージョンアップのみ、というソフトが多く、店舗情報などが古くなりがち。基本的に全データを持っているため高価、というデメリットもある。

 メーカー別の販売本数シェアでは、、販売本数シェア1位は27.0%で低価格ソフトのソースネクストだが、2位には26.6%と僅差でアルプス社がつけており、「ネット型」「ローカル型」それぞれにニーズがある様子が見て取れる。


 地図ソフトを購入する場合は、用途に応じてどこで使うかを考えて購入したほうが失敗が少ないだろう。地図帳と同じように持ち歩いたり、素早く検索したいのなら「ローカル型」を、下調べとして、もしくは必要な情報のみプリントアウトしたり、モバイル機器などに保存するのであれば安価な「ネット型」がオススメだ。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。