日立製作所日立研究所(小豆畑茂所長)とザナヴィ・インフォマティクス(沼田修社長)は、交通渋滞の伝播速度を解析することで、数分から数時間程度先の短期的な交通状況の変化を予測する技術を開発した。

 高速道路上で発生した渋滞が、どのくらいの時間で、どの程度の距離まで伝播するかを路上センサーから取得した過去の交通情報データで分析し、渋滞の影響範囲を予測する。

 開発した技術を使えば、交通量の変化が大きく、渋滞発生が過去の統計データから予測できない道路区間でも、近隣の道路区間に交通渋滞が伝播する時間を考慮ながら、今後の渋滞発生を予測することが可能になるという。

 従来の渋滞予測では「交通状況の時間的な変化」か「渋滞の伝播現象で起きる渋滞箇所の位置変化」のいずれかのみで分析してたが、日立とザナヴィでは2つの指標を使い、「渋滞伝播速度」を加えることで、交通状況の時間の変化と位置変化を結びつけ、予測情報の高精度化を図った。所要時間の予測誤差で従来方法より最大で50%以上改善できることも確認した。

 2社では、交通量のわずかな変化で渋滞状況が大きく変化する大都市圏の高速道路で混雑を予測する有効な技術と見ており、高速道路利用者へ提供することで、渋滞回避による快適性や燃費の向上、道路環境の負荷低減などを見込んでいる。