アドビ、個人ユーザー向け画像編集ソフトとビデオ編集ソフトの最新版

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2006/09/13 10:11



 アドビシステムズは9月12日、個人ユーザー向け画像編集ソフト「Adobe Photoshop Elements 5.0(Windows版)」、ビデオ編集・DVD作成ソフト「Adobe Premiere Elements 3.0(Windows版)」、両ソフトを1本にまとめた「Adobe Photoshop Elements 5.0 plus Adobe Premiere Elements 3.0(Windows版)」の日本語版をそれぞれ11月上旬に発売すると発表した。直販サイト「アドビストア」では同日から予約も開始した。

 「Photoshop Elements」は、プロ用の画像処理ソフト「Adobe Photoshop CS2」をベースに、一般ユーザー向けにわかりやすいインターフェイスを採用。最新版「5.0」では、クリエーションエンジンを強化し、紙にプリントアウトする印刷系とオンラインアルバムなど、デジタル系の2本立てで機能強化を図った。

 編集機能では、「CS2」の機能を簡素化した「レンズ補正」や、カラーカーブの微調整、単なるグレースケール処理とは違った質感が得られるRGBベースのモノクロ写真効果などを新たに追加した。また、新たにプロがデザインしたテーマ別レイアウトを用意し、100種類以上のフレームも収録。テーマ別レイアウトでは、ドラッグ&ドロップで画像の挿入やリサイズ、移動などができる。

 このほか、教育機関のフィードバックを受け、静止画からパラパラ漫画の原理で動画を作成する「フリップブック機能」を搭載。Flashベースで本物のアルバムのようにページもめくれるフォトギャラリーも簡単に作ることができる。

 写真の撮影日などに基づいて自動的にグループ化する機能や、色柄や画像構成などが類似している写真を見つけ出し、自動的にスタック(グループ化)する機能なども盛り込んだ。スタックの中から一枚を選んでスタックの先頭に配置すると、その写真がフォトブラウザ上でサムネイル表示される。



 一方、「Adobe Premiere Elements 3.0」は、初心者でもプロ並みのビデオ編集機能を簡単に扱えることを目指し、あらゆる編集作業を「モニタウィンドウ」だけで行えるようにしたのが特徴。

 編集した結果もウィンドウにリアルタイムで表示。画面上で直接テキストを入力できるようにもなった。従来の「タイムライン」に加えて、新たに「シーンライン」を採用。クリップの配置やサムネイルの並び替え、エフェクトの追加など、ドラッグ&ドロップですばやく行える。このほか、ビデオ編集中のナレーション録音やストップモーションムービーの作成もできる。



 また、新たにコンシューマ向けハイビジョン対応のビデオカメラで撮影したハイビジョン映像の取り込み、編集に対応。FLV(フラッシュビデオ)や携帯電話やiPod、プレイステーション・ポータブル(PSP)などで再生できるMPEG-4フォーマットでの書き出しもサポートする。

 セットパッケージ「Adobe Photoshop Elements 5.0 plus Adobe Premiere Elements 3.0」は、個別に買うより安価で済むほか、組み合わせて使うことで、例えば「Adobe Premiere Elements 3.0」上でビデオをフレームに書き出し、その静止画を「Photoshop Elements 5.0」で編集した後、もとのムービーに挿入するといった編集ができる。「Photoshop Elements 5.0」で作成したスライドショーを、「Adobe Premiere Elements 3.0」で加工し、より本格的なムービーに仕上げることも可能。

 対応OSは、Windows XP/Media Center Edition。アドビシステムズでは、今回、Windows版のみ新バージョンをリリースすることについて、「Macintosh版は、(Windows版とは)まったく違うスケジュールで開発を進めている」と説明。Macintosh版の発売は未定だという。

 アドビストア価格は、「Adobe Photoshop Elements 5.0(Windows版)」「Adobe Premiere Elements 3.0(Windows版)」ともに、通常版のパッケージ版が1万4490円、乗換え・アップグレード版のパッケージ版が1万290円、アカデミック版が7140円。

 「Adobe Photoshop Elements 5.0(Windows版)」はダウンロード販売も行う。価格は通常版が9600円、乗換え・アップグレード版が6600円。セットパッケージ「Adobe Photoshop Elements 5.0 plus Adobe Premiere Elements 3.0(Windows版)」は、通常版が2万790円、乗換え・アップグレード版が1万5540円、アカデミック版が1万290円。

 発売を記念し、06年11月2日から07年1月31日までに、今回の3ソフトのいずれかを購入し、ユーザー登録を行うと、デザインエクスチェンジ社の素材を10日間自由にダウンロードできるキャンペーンも実施する。