情報通信研究機構(NICT、長尾真理事長)は、「異なるCA間の認証ローミング技術に関する研究開発」プロジェクトで、テプコシステムズ(テプシス、平井憲社長)と三菱電機(下村節宏社長)が、既存の社会インフラ間で認証結果を共有する認証ローミング技術の実証実験に成功したと発表した。

 今回の実験では、セブン?イレブン・ジャパン(山口俊郎社長)と中央大学(鈴木敏文理事長)の協力を得て2者間で利用者の認証情報を連携。セブン?イレブンの店舗に設置されているマルチコピー機と中央大学のシステムとテプシスのシステムをインターネットで接続し、ビジネスモデルと認証ローミング技術評価のための実証実験を実施。中央大学が発行した在学・卒業証明書などを利用者がセブン?イレブンで取得することに成功した。

 現在、インターネットを利用したさまざまなサービスと既存の社会インフラを複数連携させることで、次々と新たなサービスが誕生している。しかし、これらはサービス提供企業独自の仕様に基づくことが多く、新たに他のサービスを組合わせようとしても仕様の違いで連携できないこともあるり、既存の各サービスや社会インフラを連携させる仕組み作りが求められていた。

 NICTは、これらサービス連携の認証部分に着目し、「異なるCA間の認証ローミング技術に関する研究開発」プロジェクトでテプシスと三菱電機に研究を委託。三菱電機が認証ローミング技術を開発、テプシスが認証ローミング技術を利用したビジネスモデルの検討を行ってきた。認証ローミング技術によって、利用者の立場を中心とした社会インフラを安心・安全に連携することが可能となり、今後展開されるさまざまなサービスの利便性向上と、新たなビジネスモデル創出に大きく貢献できる。

 06年度中には、企業間を対象としたモデルでの実証実験も行う予定。企業間での有用性が実証されれば、遠隔地の企業間での機密書類などの交換が可能になるなど、ビジネスの迅速化と安全性確保に向けた展開も期待できる。