トレンドマイクロ、フォルダの遠隔ロックもできる「ウイルスバスター2007」

ニュース

2006/08/30 22:56

 トレンドマイクロ(エバ・チェン代表取締役兼CEO)は8月30日、個人向け総合セキュリティソフトの最新版「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」を9月22日に発売すると発表した。

 トレンドマイクロ(エバ・チェン代表取締役兼CEO)は8月30日、個人向け総合セキュリティソフトの最新版「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」を9月22日に発売すると発表した。

 価格はオープンで、同社の直販サイト価格はパッケージ版が6594円、ダウンロード版が4725円。1つのシリアルでPC3台までインストールが可能で、1年間利用できる。また、「ウイルスバスター」で初の「2年版」「3年版」も用意した。

 最新版はスパイウェア対策やフィッシング詐欺対策の機能などを強化。スパイウェア対策機能では、スパイウェア対策専用ソフト「スパイバスター2006」の機能を統合。疑わしいソフトによるインターネットや他のプログラムへの無許可アクセスを監視する「不審ソフトウェア警戒システム」、ルートキット検出・削除機能を搭載した。フィッシング詐欺対策では、フィッシングサイトにアクセスした場合に警告メッセージを表示する機能「フィッシングチェッカー」を装備した。

 最大の特徴となるのが、ソフト単体ではカバーできない最新のセキュリティ対策機能をインターネット経由で提供する「トレンド フレックス セキュリティ」機能の搭載。「リモートファイルロック」「サポートサービス」「セキュリティNOW」「オンラインスキャン」「セキュリティウォッチャー」の5つのサービスを提供する。

 「リモートファイルロック」はノートPCを外出先で使用するユーザー向けの盗難対策サービス。事前にサービスを使って、フォルダをロックするパスワード設定を行い、PCの紛失や盗難にあった場合、別のPCからインターネット経由で指示を送り、フォルダをロックする。ネットに接続していない場合は、パスワードを入力しなければフォルダを開くことができないようにした。

 「サポートサービス」は電話やFAXによるサポートに加え、チャットによるサポートが受けられる。サポートエンジニアが遠隔操作でユーザーのPCを直接チェックし、トラブルを解決する。

 「セキュリティNOW」はセキュリティに関する最新のニュース、ウイルススパイウェアの危険度、活動内容を紹介。「オンラインスキャン」はウェブ経由でウイルス・スパイウェアの検出と削除と、PCのセキュリティ診断を実施する。

 「セキュリティウォッチャー」はスパイウェアが不正な動作をしていないかを監視するツールで、オンラインスキャンでPCをチェックした後、ツールを起動することで、PC利用時にスパイウェアの侵入・活動を防止できる。オンラインバイキングなどを利用する際に、ログインアカウントやパスワードなどの盗難を防御するソフトウェアキーボードも提供する。

 発表会見でトレンドマイクロの大三川彰彦日本代表は、「トレンド フレックス セキュリティ」について「ソフトに搭載されていない機能をウェブ経由で提供することで、最新の脅威に対応することができる。そのためユーザーは常に高いセキュリティを確保できる」と機能に対して自信を見せた。