「iPod」と「DS」がけん引する語学学習ソフト、人気は英語、伸びは中国語

特集

2006/08/10 23:35

 まとまった時間が取れる夏休み。何か新しいことにチャレンジするいい機会だ。たとえば「外国語」はどうだろう。現在、英語、中国語、韓国語ほか、何か国語にもわたり勉強意欲に応えるソフトが数多く販売されている。いずれも楽しみながら身につくような工夫で一杯だ。なかにはiPod対応のものまで登場。人気を集めている。そこで売れ筋の学習ソフトとその傾向を「BCNランキング」でまとめた。

 まとまった時間が取れる夏休み。何か新しいことにチャレンジするいい機会だ。たとえば「外国語」はどうだろう。現在、英語、中国語、韓国語ほか、何か国語にもわたり勉強意欲に応えるソフトが数多く販売されている。いずれも楽しみながら身につくような工夫で一杯だ。なかにはiPod対応のものまで登場。人気を集めている。そこで売れ筋の学習ソフトとその傾向を「BCNランキング」でまとめた。

●もちろん人気言語は英語、ついに低価格ソフトも登場の「中国語」に注目

 「BCNランキング」6月の月次データを使って、まずは人気の外国語を調べた。言語別のソフト販売本数ではトップはやはり「英語」でシェアは86%だった。日本で外国語といえば、まずは「英語」。国際化が進み、ビジネスでも使う機会も増えたことから、依然として学ぶ人が多いということも背景にはありそうだ。


 2位は12%で「中国語」、3位は1.5%で「韓国語」と、アジア系言語が並ぶ。ドイツ語やフランス語など、欧州系言語は意外にもあまり人気がないのが現状だ。ここで注目したいのは「中国語」。中国語ソフトの販売シェアは4月で2%、5月では3%と1ケタ台だったが、それ以降急速に伸びた。6月にソースネクストが発売した1980円の中国語学習ソフト「いきなり中国語シリーズ」の影響が大きい。


 中国語学習ソフトに限って集計したところ、同シリーズの3本がトップ3を占めた。急速な経済発展を遂げる中国と日本とのビジネスが拡大し、中国語の学習人口も増加、そこへ低価格の学習教材が発売されたとあって人気を集めたようだ。

●DS効果の英語ソフトがトップ、今後は「iPod」対応がキーワードに?

 ソフト別の販売本数シェアトップ10では、1位がシェア22.8%でプラトの英語学習ソフト「えいご漬け 改訂版」。「えいご漬け」シリーズは、4位、5位、6位にもランクインしており、これらを合計すると実に37.2%。英語学習ソフトで最も高い人気を誇っている。



 「えいご漬け」は、基本的な単語を使った平易な英文を書き取りするトレーニングソフト。ゲーム感覚で繰り返すことで英語力を付ける。「わかりやすくシンプルな画面で初心者でも学習しやすい」(都内の大手量販店店員)ことが人気を呼んでいるようだ。


 今年1月には任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」用ソフトも発売。ソフト発売時期に任天堂がテレビCMを流したため「CM効果で知名度が一気に上がり、それがPC用ソフトにも波及した」(プラト)ことで、さらに販売を伸ばした。

 また最近の流れとして、「iPod」対応が挙げられる。シェア12%で2位のホロン「iPodでどこでも英会話」、2.8%で8位の「iPodでどこでも英会話 とことん編」と「iPod」対応の語学ソフトがランキング入り。通勤や通学の途中でも聞きながら手軽に学習できるとあって、「iPod」対応の語学学習ソフトはさらに伸びそうな気配だ。大手量販店のなかには対応ソフトの専用スペースを設ける店舗も出てきている。


 「iPodでどこでも英会話」は、iPodのテキストノート機能を使い、テキストと音声で出題される英語の質問に「4択」で回答していくトレーニングソフト。「とことん編」では「iPodでどこでも英会話」とPC用英語学習ソフト「えいご道場」を一枚のCD-ROMに収録した。

 ホロンでは「iPodの人気は高く、音楽以外に活用する人も増えている。中心ユーザーの20-40代は、英語学習に熱心。そんな人たちがテキスト機能と音声で手軽に勉強できるのが受けた。今後もiPodで学習する人は多くなる」と予測する。

 「iPod」専用または対応をうたっているソフトは全体の24.8%。総販売本数の実に4分の1が「iPod対応モノ」だ。ホロン以外にもソースネクストも対応の英語学習ソフトを発売するなど、「対応ソフトを出してくるメーカーは増える」(ホロン)ことが考えられ、販売本数もまだまだ増えそうだ。

●メーカー別ではソースネクストが回復、CM効果薄れたプラトが落ち込む

 メーカー別の販売本数シェアはどうだろう。1位はシェア39%でプラト。年明け以降「DS効果」を追い風に5月には52%までシェアを急速に伸ばした。しかし、ここに来てその効果も薄れたためか、6月には大きく落ち込んでいる。


 2位は26%でソースネクスト。プラトとは反対に05年11月の40%をピークに06年5月には11%までシェアを落とした。しかし低価格の中国語ソフトやiPod対応ソフトが支持され、6月には急激に持ち直してきた。

 3位は21%でホロン。年明け以降は20%前後で横ばい状態が続いているが、iPod対応ソフトが好調で手ごたえ感じており、「今後もiPod対応ソフトを拡充していく」(ホロン)ことで、シェア拡大につなげたい考えだ。

 「勉強」と聞くと、どうしても大上段に構えがち。しかしメーカー各社は、いかに楽しみながら手軽に学習できるかというところに工夫を凝らしている。ソフトを店頭で試すというのは難しいが、PC用でもiPod用でもカタログやパッケージをよく読んで、自分が「楽しめる」製品を選ぶことが、ソフトを使った語学習得の早道かもしれない。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。