キユーピー(鈴木豊代表取締役社長)は、鳥インフルエンザウイルスがマヨネーズの中で30分以内に感染性を失うといった研究成果を、8月14日にカナダのカルガリーで行われる国際学会(International Association for Food Protection)で報告する。

 同社のマヨネーズに鳥インフルエンザウイルスを加えたところ、H5型ウイルスは30分以内に、H7型とH9型ウイルスは10分以内に、感染性を失うことがわかったという。その理由として、鳥インフルエンザウイルスは酸性になると不活化するため、マヨネーズに含まれる食酢の作用で感染性を失ったこと、さらに、乳化された植物油により、鳥インフルエンザウイルスの殻が壊されたことを挙げている。

 このほか、鳥インフルエンザウイルスの耐熱性については、H5型、H7型ウイルスはでは摂氏55度なるとすぐ感染性を失い、H9型ウイルスでは摂氏55度で2分間の加熱するか摂氏60度になるとすぐに感染性を失うことも発表。また、殺菌には次亜塩素酸ナトリウムとアルコールが有効であることもあわせて報告する。

 同社では鳥インフルエンザについて02年から鳥取大学と共同で研究してきた。鳥インフルエンザウイルスの耐熱性やマヨネーズに混入したらどうなるかなどについてはすでに04年、国内の学会で発表している。その後鳥インフルエンザが世界的な広がりを見せてきたことから、次亜塩素酸ナトリウムとアルコールによるウイルス不活化のデータも加え、国際学会で報告することにした。