ダイアローグ、ついに日本上陸、3.5G通信のA5モデルや、可動式液晶ノートで

ニュース

2006/06/15 00:47

 台湾のPCメーカー、ダイアローグ(台北、ジャック・リーCEO)は6月14日、日本法人のダイアローグ・ジャパン(東京都新宿区、マイケル・リー代表)を設立し、モバイルノートPC「FlyBook(フライブック)」シリーズ2機種を発売すると発表した。

 台湾のPCメーカー、ダイアローグ(台北、ジャック・リーCEO)は6月14日、日本法人のダイアローグ・ジャパン(東京都新宿区、マイケル・リー代表)を設立し、モバイルノートPC「FlyBook(フライブック)」シリーズ2機種を発売すると発表した。

 世界初となる3.5世代携帯電話「HSDPA」のデータ通信に対応する通信機能を搭載した「V33i」と、モニターの位置を自由に調節できる「VM」の2モデル。ともに本体はイタリアンデザインを採用した。発売日と価格は「V33i」が7月4日で28万2240円から、「VM」が6月20日で22万6800円から。まずはインターネットで発売し、その後は量販店などにも展開していく予定。

 「V33i」はA5サイズのノートPCで、W-CDMA方式のデータ通信機能を内蔵。3.5世代、第3世代携帯電話のSIMカードを本体のスロットに差し込むことでインターネットの接続ができる。国内でW-CDMA方式を採用するNTTドコモやボーダフォン(ソフトバンク)のSIMカードの利用については「今のところ検証・調整中」(ダイアローグ・ジャパン)だという。

 データ通信機能では海外のW-CDMA方式の携帯電話会社のSIMカードを使い、ローミングで使用することも可能で、無線LAN、Bluetoothなどの無線通信機能も備えた。液晶ディスプレイは回転させて手書き入力ができるほか、ユーザーが立ったまま親指で操作ができる独自のトラックポイントも採用した。

 CPUはインテルのPentium-Mobility 753(1.2GHz)、または773(1.3GHz)を搭載。HDDは40または60GB、メモリ512MB、OSがWindows XP Home。サイズは幅235×奥行き155×厚さ31mm、重さ1.23kg。

 一方、「VM」は世界初の可動型ディスプレイを搭載したノートPCで、ディスプレイを動かして、好みの高さや角度に調整ができる。「Airline Friendly(エアライン・フレンドリー=狭いスペースでも使いやすく)」をコンセプトにインテルと共同開発した。

 サイズは幅292×奥行き222×厚さ25.8mmで、重さ1.64kg。CPUはインテルのデュアルコアCPU「Core Duo(1.66GHz)」、HDDは30または60GB、メモリは512-2GB、OSがWindows XP Professinal。

 ダイアローグは91年設立。資本金は2700万ドルで、従業員は約230人。イタリアには、ヨーロッパ・中東・アフリカ総本部を、米国には無線通信技術研究所を、台湾には総合研究開発本部および生産本部を置く。05年の売上高は4000万ドル。