三菱商事と東京工業大学は4月12日、石油などの化石燃料を使わず無公害で燃料を循環して利用できる新型エンジンの実験機を開発したと発表した。自動車や船舶、コジェネレーションなどでの利用を見込み、3年後の実用化を目指す。

 実験機は直径5cm、高さ13.5cmの「MAGIC(Magnesium Injection Cycle)エンジン」。東工大の矢部教授と生田教授らが精密加工などを手がける小野電機製作所と協力して開発した。

 マグネシウムと水を反応させ、燃焼することで得る熱を動力とする。同時に発生する水素は燃焼させたり、燃料電池などに利用することで電気や熱、動力エネルギーに変換する。燃焼で排出される酸化マグネシウムは太陽光をレーザーに変換する「太陽光励起(れいき)レーザー」で分解、マグネシウムに戻して再び利用することができる。

 三菱商事と東工大は04年から新技術と知的財産の事業化で産学連携を行ってきており、05年からは太陽光励起レーザーを使ったクリーンエネルギーシステムの研究をプロジェクトとして進めてきた。今回の新エンジンは研究成果の第1弾となる。