1台で何役もこなす複合プリンタが過半数を超えた。「BCNランキング」の05年11月集計で、プリンタにコピー、スキャナ、FAXなどの機能を付加した、いわゆる複合プリンタの販売台数シェアがプリンタ全体の53.3%となり、プリンタの複合化がいっそう進んでいることが明らかになった。


 1台で何役もこなす複合プリンタが過半数を超えた。「BCNランキング」の05年11月集計で、プリンタにコピー、スキャナ、FAXなどの機能を付加した、いわゆる複合プリンタの販売台数シェアがプリンタ全体の53.3%となり、プリンタの複合化がいっそう進んでいることが明らかになった。

●機能別では「複合機」が過半数に、前年同月比13ポイント超の伸びで


 現在、複合プリンタの印字方式はインクジェットとレーザーの2方式。それぞれの印字方式別に複合プリンタが占める割合は、インクジェットで前年同月に比べて13.7ポイント増の53.3%、レーザーでも同1.9ポイント増の13.7%となった。プリンタ全体では同40.3%から53.3%となり、複合プリンタが過半数を超えた。一方、対応用紙がA6以下の小型プリンタの売れ行きも好調で、プリンタ全体に占める台数シェアは、前年同月の5.5%から7.6%に上昇した。

●印字方式別ではインクジェットが圧倒的多数

 一方印字方式別では、インクジェットが圧倒的で95.7%。これに続くのはレーザー(2.2%)、サーマル(1.9%)、ドットインパクト(0.2%)、LED(0.1%)となった。販売台数伸び率では、インクジェットは96.2%、レーザーは99.7%、LEDは77.5%とマイナス成長。この影響でプリンタ全体の販売台数も前年同月比96.5%とやや精彩を欠いているが、一方で、分母は小さいながらもサーマルは113.6%、ドットインパクトは117.9%と2桁の伸びを示した(図表1)。

図表1 印字方式別の分布と伸び率
図表1 印字方式別の分布と伸び率

図表2 印字方式別の機能複合化率
図表2 印字方式別の機能複合化率


●今後の伸びが期待できる小型プリンタ

 また、印字サイズがA6以下の小型プリンタも拡大しつつある。04年11月時点で全体の5.5%だったが小型プリンタだが、その後変動を伴いながらも05年11月では7.6%と伸び、上昇トレンドを形成している(図表3)。

図表3 プリンタ全体に占める超小型プリンタシェア
図表3 プリンタ全体に占める超小型プリンタシェア


 小型プリンタの印字方式はインクジェット、サーマルの2方式で、サーマルではほぼ全量を小型プリンタが占める。方式別の台数分布は図表4で示す通りで、05年11月ではインクジェット75.5%、サーマル24.5%で、ほぼ7対3の割合。04年11月の超小型プリンタの販売台数を100とした指数で見ると05年11月では133に達し、前年同月比で33%増となった。

図表4 超小型プリンタの方式別台数分布

図表4 超小型プリンタの方式別台数分布


 一般的なプリンタ機能に加えPCを介さずデジカメ画像をケーブルやメディア経由でダイレクトに印刷できる点に特徴がある小型プリンタ。PCを立ち上げ、デジカメのデータを転送して印刷するといった煩わしさがなく、PCに不慣れなユーザーにとっても利便性が高い。小型プリンタがこうした層にさらに広まれば、今後2桁の販売台数シェアをうかがう展開になりそうだ。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。