イーディーとバッファロー、「普段は書けない」USBフラッシュメモリを開発

ニュース

2005/10/26 15:38



 イーディーコントライブ(小椋量友紀社長)は、バッファロー(斉木邦明社長)の技術協力を得て、通常時に書込みや削除ができないUSBフラッシュメモリ「SSM(Secure System Memory)」を開発した。

 「SSM」は、通常データの書込みや削除が不可能な状態に設定されており、USBフラッシュメモリに内蔵されたオリジナルチップを制御するAPIにより、データの書込みや削除の可否を操作できる。この技術によって、USBフラッシュメモリをプログラム実行のプラットフォームとして利用した場合、プログラム製作者の意図しないデータの書込み制御や、人為的ミスによるデータの削除を防止できる。また、権限付きユーザーも利用できるため、同社のプロテクト技術と組み合わせることで、幅広いアクセスコントロールが可能となる。

 同社では、「SSM」を利用した製品として、暗号化プログラムを搭載し、USBフラッシュメモリ内に暗号化されたデータ以外は書込みが不可能なセキュリティ製品「Safety Disclosure Container」(仮称)を12月に発売する予定。

 インストール不要でレジストリを書き換える必要もなく、制限付きユーザーも利用可能なため、システム管理者の手を煩わせることがない。また、USBフラッシュメモリ内の暗号化プログラムを経由しないとデータを書込めないように設定してあるため、社内のデータを社外に持ち出す際に、確実な暗号化を行うことができる。さらに、利用の際に管理者権限の環境が不要なため、企業内や自宅のほか、クライアント先など権限付きユーザー環境でも利用できる。可搬性メディアであるUSBフラッシュメモリの特性をフルに活用した運用を実現できる。