HP、世界各国で障害者メンタリング・デイ・プログラムを開始

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2005/10/24 10:15



 米ヒューレット・パッカード(HP、マーク・ハードCEO兼社長)は、米国を初めとする世界各国で、熟練者が技術や心がけについて指導する障害者向けメンタリング・デイ・プログラムを開始すると発表した。米国では、ヒューストンにあるHPキャンパスを障害を持つ学生に広く開放する。

 同プログラムは、将来のIT業界の戦力となる学生への認知度を上げるために実施。ヒューストンでは、学生がHPの社員ボランティアの仕事に密着同行をしたり、HPの補助機能技術パートナー企業がHPの技術プラットフォームを利用して製造した製品の展示を見て回るなどのプログラムを予定している。

 HPは、1999年から米国障害者協会(American Association of People withDisabilities、APPD)とパートナーシップを組み、米国障害者雇用強化月間や障害者メンタリング・デイを支援してきた。また、これまで米国のみで行なっていたプログラムを全世界に広げ、世界に5億人と言われる障害者や高齢者のにとっての「使いやすさ」を向上させていく。

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)も、過去2年間、養護学校生や大学生を対象として12月にメンタリング・デイを開催し、05年の冬も開催予定している。さまざまな職種の社員ボランティアと共に、障害を持つ社員が研修と業務を並行して行うSEEDセンターのメンバーがメンターとしてメンタリング・デイを行う。