独立行政法人産業技術総合研究所(産総研、吉川弘之理事長)の情報技術研究部門音声情報処理グループは、プロンテスト(奥村真知社長)と共同で、口や舌などの発声器官レベルで矯正指導が可能な英語自動ティーチングシステムを開発した。

 従来の英語学習ソフトでは実現できなかった、「もう少し唇を丸めて」のような発声器官レベルでの具体的指導を実現した初めてのシステム。音声学的知見や発音指導のノウハウを直接システム化し、音声学や英語教育学に基づいた正しい発声方法の指導をパソコン上で実現する。英会話の上達に限らず、医療関係や情報セキュリティなどにも応用できる。

 産総研では、これまで、高精度な音声分析手法の研究を進めていたが、今回、プロンテストとの共同研究を通じて、同社のもつ発音矯正指導に関するノウハウや英語音声学の知見とを結び付けることに成功。英語発声時の口や舌の位置などを音声分析処理によって自動的に判定しながら、英語発音を矯正するシステムを開発した。

 今後は、このシステムの完成度を高めるとともに、共同研究終了後は、プロンテストを通じて製品化を進め、パソコン用英語学習ソフト、教科書補助教材、語学教室での学習システム、小型学習装置への組み込み、対話型語学学習ロボットなど、多様な形態で事業化を図る予定。医療関連やセキュリティなど他分野への展開や、日本語以外の言語圏用の開発も検討していく。