KDDIは9月26日、東芝および日立製作所と04年7月からそれぞれ共同開発を進めてきた移動通信機器用次世代電池について、このほど燃料電池を内蔵した携帯電話を試作開発したと発表した。

 今回、開発した試作機は2種類。東芝とKDDIで共同開発した燃料電池内蔵の携帯電話は、auの「A5509T」をベースに、背面電池搭載部分に小型の燃料電池と燃料タンクを搭載し、内部リチウムイオン電池とのハイブリッド方式で携帯電話に電源を供給することができる。高濃度メタノールを使用し、一回の燃料充填で従来の約2.5倍の電池容量を達成。これにより、長時間の利用が可能になる。

 一方、日立とKDDIで共同開発した燃料電池は、auの「W32H」をベースに、サブ液晶面に小型燃料電池を搭載し、内部リチウムイオン電池とハイブリッド方式で携帯電話に電源供給するシステム。オリジナルの「W32H」とほぼ同じ大きさに収まるよう電池の小型化を図った。携帯電話の電池残量が不足するたび、小型カートリッジから充填する。

 KDDIでは、東芝、日立とともに、05年度末までに実際の利用シーンを想定した試作機の評価や性能の拡充を進め、移動通信機器用燃料電池の実用化を目指す方針。