次世代インターネット技術の研究などに取り組むWIDEプロジェクト(村井純代表)は9月16日、「愛・地球博」会場で開かれる「愛・地球会議クロージングフォーラム」で、日本、アムステルダム(オランダ)、北京(中国)を結んでの超高速インターネット技術の実証実験を9月21日に実施すると発表した。

 次世代インターネット技術の研究などに取り組むWIDEプロジェクト(村井純代表)は9月16日、「愛・地球博」会場で開かれる「愛・地球会議クロージングフォーラム」で、日本、アムステルダム(オランダ)、北京(中国)を結んでの超高速インターネット技術の実証実験を9月21日に実施すると発表した。

 「愛・地球博」会場とアムステルダムを1.5Gbpsクラスの超高速光ファイバー網で結び、小川理子さんをはじめとするジャズミュージシャンの参加のもと、遠く離れた双方の場所からジャズセッションを繰り広げる。日本とオランダでは、光の早さで信号を送っても133ミリ秒の伝送遅延が生じるが、インターネット・メトロノームを用いたコラボレーション技術により、双方から演奏の掛け合いが展開できるようにする。

 また、ジャズセッション以外にも、「愛・地球博」会場、アムステルダム、北京の3地点をIPv6、高画質多方向技術で結び、世界各国の学生によるクロストーク・パネルセッションも開く。

 今回の実証実験は、ハイビジョン画像を圧縮・伸長しないで伝送する「非圧縮HDTV転送技術」を用いるため、光の到達速度以外に起因する伝送遅延が生じないのが特徴。通常、ハイビジョン画像はそのまま送ると1.5Gbpsの伝送速度を必要とするため、いったんデータを20Mbpsクラスで送れる容量に圧縮し、伝送後に再び伸長して再生する方法がとられている。このため、「圧縮・伸長に時間がかかり、実際にはタイムラグが生じた映像が届いている」(村井代表)という。

 ハイビジョン画像を超高速ネットにより、地球規模でやり取りするのは過去に例のない試み。WIDEプロジェクトでは、「9月25日に閉幕する『愛・地球博』のクロージングにふさわしく、超高速ネットによる未来の社会というものを 具現化してみたい」(同)と期待している。