リコー(桜井正光社長)は9月13日、「GR DIGITAL」を10月21日に発売すると発表した。価格はオープン。実勢価格は8万円前後で月産台数は5000台。

 優れた画質で高い評価を得た銀塩版のコンパクトカメラ「GRシリーズ」(1996年発売)のデジタル版といえるもの。813万画素のCCDと新開発のレンズ・画像処理アルゴリズムで高画質を実現した。

 レンズは単焦点の「GRレンズF2.4 f=5.9mm(35ミリ判カメラ換算28mm)」。画像処理システム「GRエンジン」は低ノイズ化を図りながら自然な絵作り、繊細なグラデーションと豊かな描写を実現する。開発では特に、解像力、ノイズレベル、色調、色収差特性、階調性、歪曲特性を重視した。

 コントラストと解像力の目安であるMTF(Modulation Transfer Function)では、画像の中心部から周辺部まで高い数値を記録。髪の毛の一本一本がわかるディテール描写力、画像の隅々までの優れた再現力を実現した。また、暗部のざらつき感を抑えた低ノイズ画像、自然な色調・階調表現、絞り開放時のきれいなボケ味、歪の少なさなどの特徴をもつ。このほかカスタマイズサービスとして、レリーズボタンの重さやAE/AWBの微調整を有料で行う。

 「GR DIGITAL」の開発責任者であるリコーパーソナルマルチメディアカンパニーの湯浅一弘ICS事業部長兼販売室室長は記者発表で次のようにコメントした。

 「手ぶれ補正機能は、あえて入れなかった。このカメラは1秒という遅いシャッタースピードでも手ぶれしないという自信がある人のためのもの。仮に手ぶれしてもブレを写真の味として楽しむ、そういう人のためのカメラだ。デザインは、使いやすさや握りやすさ、ポケットから出してすぐに撮れる形を考えると、結局銀塩のGR1と同じ形に落ち着いた。現在リコーでは3か月で新しいデジカメを開発できる体制になっているが、この『GR DIGITAL』に関しては、レンズの開発に1年、ボディーの開発に半年を費やした。その結果、レンズはほとんど収差のないものに仕上がった。今回発表したのは35ミリ判カメラ換算で28mmの短焦点レンズモデルだが、ズームレンズにへのニーズが高いこともよく承知しているしズームレンズの性能にも自信がある。仮に『GR DIGITAL』ズームレンズモデルをつくったとしても画質が落ちることはないだろう」