ソニー(中鉢良治社長)は9月8日、携帯オーディオ「新・ウォークマン」の記者発表で、携帯オーディオについて同社の基本戦略を明らかにした。「垂直統合型の閉じた考え方でなく、自社技術に加え、オープンな技術にも柔軟に対応していく」(ソニーコネクトカンパニー辻野晃一郎プレジデント)方針を示した。「新・ウォークマン」を起爆剤に「もう一度原点に返って元祖ウォークマンを復活させる」強い意気込みを示した。

 同社は「新・ウォークマン」の「持つ楽しさ、喜び、操作性、デザインは販売において強力な武器になる」(鹿野清・ソニマーケティング執行役員)と自信を示した。「新・ウォークマン」の投入は、「これまでソニーが追求してきた、ホスピタリティの提案や、ライフスタイルやファッションと密接につながる製品作りという原点に戻る」(辻野ソニーコネクトカンパニープレジデント)スタートをきった。今後も新たなチャレンジを加速させていく方針だ。

 携帯オーディオ市場でのアップルの勢いに対しては、「今アップルがすすめている製品作りは、従来からソニーが追求してきたこと」と、参考になると語った。しかし一方で「アップルと同じスタイルをとるするつもりはない」と強調した。すでに、今春投入したメモリタイプでは、アップルとシェア争いを繰り広げていることから、「使い勝手を優先したことがユーザーをとらえた」(鹿野ソニマーケティング執行役員)と手ごたえを感じているようだ。

 今後は「家電の付加価値を維持することが難しい」(辻野ソニーコネクトカンパニープレジデント)という課題があるが、デジタルメディアコンバージェンスによるバリューチェーンを作ることにチャレンジしていくとしている。