ソニー、なぜ「ウォークマン」に帰る? 携帯オーディオ基本戦略を発表

同社は「新・ウォークマン」の「持つ楽しさ、喜び、操作性、デザインは販売において強力な武器になる」(鹿野清・ソニマーケティング執行役員)と自信を示した。「新・ウォークマン」の投入は、「これまでソニーが追求してきた、ホスピタリティの提案や、ライフスタイルやファッションと密接につながる製品作りという原点に戻る」(辻野ソニーコネクトカンパニープレジデント)スタートをきった。今後も新たなチャレンジを加速させていく方針だ。
携帯オーディオ市場でのアップルの勢いに対しては、「今アップルがすすめている製品作りは、従来からソニーが追求してきたこと」と、参考になると語った。しかし一方で「アップルと同じスタイルをとるするつもりはない」と強調した。すでに、今春投入したメモリタイプでは、アップルとシェア争いを繰り広げていることから、「使い勝手を優先したことがユーザーをとらえた」(鹿野ソニマーケティング執行役員)と手ごたえを感じているようだ。
今後は「家電の付加価値を維持することが難しい」(辻野ソニーコネクトカンパニープレジデント)という課題があるが、デジタルメディアコンバージェンスによるバリューチェーンを作ることにチャレンジしていくとしている。