情報処理推進機構(IPA、藤原 武平太理事長)は9月5日、05年8月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。

 8月のコンピュータウイルス検出数は約337万個で、7月の約379万個から11%の減少となった。ウイルス届出件数も7月の4536件から4470件へ、1.5%減少した。届出件数は、999件の届出が寄せられた「W32/Netsky」が18か月連続でワースト1位。以下、「W32/Mytob」536件、「W32/Mydoom」352件、「W32/Bagle」303件と続く。

 8月は、Windowsの脆弱性を悪用するワーム「W32/Zotob」「W32/IRCbot」「W32/Bobax」が次々に出現した。これらのワームは、インターネットに接続しているだけで感染する可能性のあるタイプで、「W32/Zotob」と「W32/Bobax」には、メールの添付ファイルとして感染する亜種も発生している。これらは、ボットとしての機能も備えており、感染すると外部からの指令を受けて特定のサイトへ攻撃を行ったり、迷惑メールの発信元として利用されたり、他者への攻撃の踏み台として使われてしまう危険性がある。

 8月の不正アクセス届出件数は41件で、そのうち被害のあった件数は12件だった。被害届出の内訳は、侵入8件、DoS攻撃2件、その他が2件。また、不正アクセスに関連した相談件数は43件(届出件数に含めた5件を含む)で、そのうち何らかの被害のあった件数は23件だった。相談の中には、アダルトサイトを閲覧した後に「振り込め詐欺」のメールを送りつけられた、という事例が先月に引き続き、多数あった。

 IPAでは、ウイルスばかりでなく、スパイウェアやキーロガー、その他の不正プログラムなどが多数出回っており、スパイウェア対策ソフトの活用や、ブラウザのセキュリティレベルを高く設定するなどの対策が必要と指摘している。さらに、コンピュータを、インターネットを通じて外部から操ることを目的に作成された「ボット」に感染しないために、不審なWebサイトの閲覧を控える、スパムメールのリンクをクリックしない、などの対策も実施するよう呼びかけている。