クリアスウィフトが8月9日に発表した「7月のスパム(迷惑メール)インデックス」によると、スパムの傾向が、単なる売込み戦略から、不安をあおる戦略に転換しつつあるようだ。<br />


 クリアスウィフトが8月9日に発表した「7月のスパム(迷惑メール)インデックス」によると、スパムの傾向が、単なる売込み戦略から、不安をあおる戦略に転換しつつあるようだ。

 同社のリサーチディレクターは、「これまでスパマーは、抗鬱薬や精力増強剤、低金利のローンなどの提案を通じて救いの手を差しのべるふりをし、ユーザーを惹きつけようとするのが一般的だった。最近はその手口を、消費者の不安をあおって商品を買わせようとする策略へと転換しつつある。迷惑メールは、ウィルスやフィッシング詐欺、スパイウェアといった3大脅威の拡散に使われることが多い。しかし、スパムで『セキュリティ製品を販売する』とは皮肉なことだ」と述べている。

 ユーザーのさまざまな不安感につけこんで、まがいものの商品の販売を企む新手のメール。赤の他人から突然危害を加えられるかもしれない、とおびえていたり、外出中に自宅の財産を誰かに奪われるのでは、と不安を抱いている人々がターゲット。彼らに対して一連の「セキュリティキット」を提案するというものだ。

 ソフトウェアのスパムも増加傾向(全商品スパム中31%)にあり、世界で最も出回っている海賊版パッケージがマイクロソフトのソフトウェアであるとの報告もある。また、ポルノ関連は、先月の「スパムインデックス」以降、依然として目立った動きは見せていない(全スパムメール中3.6%)。その一方で、金融関連のスパムと怪しげなヘルスケア商品の売りこみは引き続き上位に位置し、全スパム中、それぞれ36%、40%を占めている。また、一風変わったドッグ関連商品は完全に消滅したようだが、「PayPal」から発信されたように装う詐欺メールがかなりの部分を占めている。

 人騒がせなタイトルも日を負うごとにエスカレート。「ポルノ情報から子供を守りましょう! 今すぐダウンロードを!」や、「あなたは気付かなくても、むこうはあなたを見ているのです」などの件名で、これまでの月並みなスパムとは異なる形で人々を注目させようとしている。騙されやすいPCユーザーなら、「氾濫する薬物から子供を守るためのアドバイスを網羅したEガイド」なるものを、思わずダウンロードしてしまうかもしれない。こうしたスパムにはくれぐれも引っかからないように気をつけたい。