サクサ(吉岡正紀社長)と日立ソフトウェアエンジニアリング(小川健夫社長)は7月25日、日立ソフトの指静脈認証システム「静紋(じょうもん)」とサクサのICカードリーダライタ装置を組み合わせた情報端末を共同で開発・製品化すると発表した。

 カード認証とバイオメトリクス(生体認証)の技術を複合して活用することで、カードの紛失や盗難によるなりすましや偽造などにも対応。確実に本人確認ができる情報端末を実現する。

 両社はこれに先駆け、ユビキタス健康・医療・福祉ネットワークプロジェクト「どこカル.ネット」の会員企業として活動を開始。その一環として、情報端末に「静紋」を組み込んだ「患者再来受付機」の実証実験を8月から病院で開始する。来院患者が本当に本人か否かの確認や、カードを忘れた場合の受付確認などへの利用のほか、将来的には、どこでも安心して自分の電子カルテ情報を閲覧できるなど、「安心」「安全」を補完する認証基盤を目指す。

 また、この生体認証付情報端末は、医療分野以外にも、(1)流通分野:流通店舗の勤怠管理/宅配便受取などの本人確認、(2)学術文教分野:学生などの出席管理/単位取得状況などの個人情報へのアクセス手段―─など、さまざなな利用場面への適用を推進していく。

 生体認証は、指紋認証装置が接触型であるのに対して、静脈認証装置は非接触での認証となることから、複数の人が利用する場合の清潔性やメンテナンス性に優れている。さらに、指静脈認証装置は、他の部分で認証する静脈認証装置と比べて小型化が可能で、既存のPCを利用したシステムなどに設置しやすい、などの特徴がある。