富士通研究所は、NTTドコモと共同で高容量のマイクロ燃料電池を開発、外付タイプのFOMA端末用充電器を試作したと発表した。

 今回開発した燃料電池は、99%以上の高濃度メタノール燃料が使用可能なパッシブ型マイクロ燃料電池。電極間の燃料の染み出しが同社従来比2分の1となる新たな材料を開発するとともに、発電時に発生した水分によって燃料を実質的に希釈、高濃度の燃料を使ったときの発電効率の低下を抑制した。

 また、この技術を使って、実際に使用可能なFOMA端末用充電器を試作。1つのカートリッジ(燃料容積18cc)で、これまでの携帯電話内蔵リチウムイオン電池3個分の充電が可能であることを実証した。クレードルタイプのパッシブ型マイクロ燃料電池としては世界で初めて、平均約1ワットの高い発電能力を99%以上の高濃度メタノール燃料を使って実現している。

 さらに、3倍の充電が可能なことから、1回のカートリッジ交換で使用時間を3倍に伸ばすことができ、廃棄やリサイクルに回るカートリッジの量を削減する。

 今後はさらなる高性能材料の開発によって、より小型で長時間駆動可能なマイクロ燃料電池の開発を進めていく方針。