プロトン、アクセスの匿名化で架空請求やネット詐欺を自己防衛するツール

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2005/05/09 10:11



 プロトン(二瓶孝二社長)は、独Steganos社と日本国内での販売総代理店契約を締結し、架空請求やネット詐欺を自己防衛するツール「Steganos Internet Anonym Pro 7(ステガノス インターネット アノニム)」を5月20日から販売開始する。価格は7140円。ちなみに製品名の“Anonym”とは「匿名」を意味する。

 プロキシ(代理)サーバー経由でインターネットにアクセスし、匿名でネットサーフィンを行うことで、架空請求やネット詐欺といった悪質な行為から自己防衛することができるのが特徴。専門知識や複雑な設定を必要とすることなく、マウスクリックだけでIPアドレスをカモフラージュし、通常、Webサイト訪問時にサーバーに引き渡されるUser-Agent(ユーザーのPC環境、利用プロバイダ、所在地など)の流出を防ぐ。迷惑メールや架空請求などを行なう有害サイトの多くは、これらの情報を悪用しているため、架空請求やネット詐欺の対象にならなくなる。

 アクセスしたサイト側には、プロキシサーバーまでの情報しか伝わらないうえ、利用するプロキシサーバーは数秒おきに自動的に切り替わるため、追跡も困難。さらにセキュリティの向上のため、(1)Webページの閲覧履歴やCookie情報を抹消し、プライバシーを守る「インターネット痕跡抹消ツール」、(2)迷惑スクリプト、ActiveXオブジェクト、Cookieからの確実な防御を提供する「危機フィルタ」、(3)ファイルを完全消去するデータ抹消機能を備えた「Steganosシュレッダ」などを搭載する。

 売り上げは初年度1万ライセンス、約3500万円を見込んでいる。