NEC(金杉明信社長)は3月16日、パーソナルロボット「PaPeRo(パペロ)」の機能強化を図った「PaPeRo2005」と「チャイルドケアロボットPaPeRo」を開発したと発表した。「チャイルドケアロボットPaPeRo」は3月25日から9月25日までの6か月間、「愛・地球博」の「ロボットステーション」内で技術実証運用を行う。

 「パペロ」は、同社が97年から開発を開始し、改良を続けてきた。「PaPeRo2005」では、テレビの音やそのほかの雑音のなかでも会話ができるようになった。また、紙に書いた手書き文字を読み取ったり、状況に合わせて冗談を言うユーモアな表現の対話も可能になっている。

 愛・地球博に出展する「チャイルドケアロボットPaPeRo」は、幼稚園・託児所などでの評価実験を通じて子供向けロボットの潜在的ニーズがあると判断して開発したもの。

 子供と一緒に歌を唄うことができるなど、子供が楽しく興味をもって飽きずに遊ぶことができる機能を強化した。また電話連携機能により、親が外出先からパペロに電話することで、パペロの目のテレビ電話機能を通して子供の様子を見ることができるなど、遠隔地からパペロを介したコミュニケーションを行うことができる。

 藤田善弘・メディア情報研究所所長は、「パペロはおもちゃの域を超えたロボット」として、保育園などの子供がいる場所に置くことを考えており、ロボットが加わることで対話に楽しさとユーモアを盛り込む、新しい体験を提供していきたいとしている。

 今回の開発費は非公開だが、「市販するとすれば100万?200万円」(藤田所長)という。パペロはノートパソコンの部品を使用していることから、将来は「ノートパソコン並みか、もっと安くなるかもしれない」としている。