数あるPCパーツのなかで、最近とくに人気が高まっているのが、USB接続タイプのサウンドユニット。ノートPCや液晶一体型、省スペース型PCなど、拡張バスをもたないタイプのPCでも接続でき、手軽に高品質のサウンド環境が実現できるため、女性を始めとした初心者ユーザーから上級ユーザーまで幅広い層に支持されている。

 数あるPCパーツのなかで、最近とくに人気が高まっているのが、USB接続タイプのサウンドユニット。ノートPCや液晶一体型、省スペース型PCなど、拡張バスをもたないタイプのPCでも接続でき、手軽に高品質のサウンド環境が実現できるため、女性を始めとした初心者ユーザーから上級ユーザーまで幅広い層に支持されている。

 ユニットの種類も豊富で、入門向けのローエンドタイプから、本格的なプロ志向のハイエンドタイプまで、あらゆるユーザーのニーズに対応する点も人気の秘密。これまでは、デスクトップPCユーザーを対象としたPCIカードタイプが中心だったサウンドカード市場も、現在ではUSB/IEEE1394対応の外付けサウンドユニットの構成比率が50%近くまで上昇。確実にユーザーの間に浸透してきている(図)


 こうした外付けサウンドユニットの人気の背景には、DVD鑑賞やTV鑑賞に代表されるマルチメディアコンテンツの充実がある。最近発売されるDVDタイトルのほとんどは、5.1chやそれ以上のドルビーサラウンド音声に対応しており、ゲームなどでも5.1ch音声収録のパッケージが登場している。

 日々需要が高まるホームシアター環境を実現するには、手持ちのパソコンに簡単に接続できて、手軽に強力なサウンド環境を構築できる外付けタイプのサウンドユニットはまさにうってつけ。最近では、サウンドユニット本体に加え、5.1chまたは6.1ch用のスピーカーセットが組み合わされたパッケージ製品も多く、こういった製品を選べばベーシックなサウンド機能しかもっていないPCでも、すぐに強力なホームシアター環境を手に入れられる。こうした手軽さからも、外付けタイプのサウンドユニットは、今後ますます人気が高まっていくと推測される。

 供給ベンダーが多様な点も見逃せない。オンキヨーやヤマハ、オーディオテクニカといった音響専業メーカー、玄人志向(シー・エフ・デー販売)などのアセンブリメーカー、そしてI・Oデータ機器やラトックシステムズなどのPC周辺機器メーカーなど、多様なベンダーがこぞってこの市場に製品を供給している(表)


 PCIバスタイプのサウンドカードと比べ、USBによる接続方式は、PCIカードバスI/F技術のノウハウをもたないベンダーでも容易に製品開発が可能とあって、アッセンブリメーカー以外のベンダーを数多く引き込み、市場を活性化させている。

 数多くのベンダーから、さまざまな価格帯の製品が発売される外付けタイプのサウンドユニットだが、売れ筋は、1万円?3万円台のミドルエンドクラスの製品に集中している。平均的なスペックとしては、デジタル音声入出力を光と同軸別系統で最低1chずつ備え、アナログ音声入出力も同時に備えた機種が人気。また、玄人志向の「AUDIO-OPT-USB」のような、2スピーカーシステム出力の仕様ながら、擬似的に5.1chを再現できるユニークな製品もあり、本体のコンパクトさと相まって、手軽かつ安価にサウンド環境を強化したいユーザーなどに大きな人気を得ている。

 地上デジタル放送の本格普及や、次世代光ディスク「ブルーレイディスク」、「HD DVD」による高画質・高温質映像ソフト提供など、今後もマルチメディアコンテンツの世界はさらなる品質向上やラインアップの拡張が見込まれる。そして、これに呼応するように外付けサウンドユニットも進化していくはず。今後も要注目の市場といえそうだ。(フリージャーナリスト・市川昭彦<Aqui-Z>)