これまで軽さを追求し、性能を犠牲にしてきたB5以下のサブノートPCで、光ドライブ搭載モデルの人気が高まっている。「BCNランキング」1月2週(1月10日?16日)のノートPC販売データの中から、B5以下(B5モデル含む)のサブノートPCのランキングを見てみると、CD-ROMやDVDマルチドライブを搭載した“2スピンドルマシン”が実に74%を占めている(図1)。

 これまで軽さを追求し、性能を犠牲にしてきたB5以下のサブノートPCで、光ドライブ搭載モデルの人気が高まっている。「BCNランキング」1月2週(1月10日?16日)のノートPC販売データの中から、B5以下(B5モデル含む)のサブノートPCのランキングを見てみると、CD-ROMやDVDマルチドライブを搭載した“2スピンドルマシン”が実に74%を占めている(図1)


 「2スピンドルマシン」とは、ハードディスクに加え、CD-ROMやDVDドライブなどの光ドライブを搭載したストレージ構成のノートPCのことで、A4マシンカテゴリでは一般的な構成だ。これまで、B5以下のピュアなモバイルマシンでは、軽さを追求するために光学ドライブを廃してハードディスクのみのストレージ構成というのが定番のスタイルだったが、最近では完全に2スピンドルマシンが売れ筋の中心となり、以前の主流だった1スピンドルタイプのシェアを奪う結果となっている。

 本来、モバイルユースにおけるノートPCは、「軽量性とバッテリ駆動時間」にプライオリティが置かれており、結果的に重量がかさみ、バッテリー駆動時間を削ぐ要因となる光学ドライブは敬遠されてきた。さらに、こうしたスパルタンなモバイルマシンユーザーの多くはメインマシンを所有しているのが普通で、モバイルマシンにDVD鑑賞や音楽CD鑑賞などのエンターテインメント性を求めない傾向があった。

 しかし、インテルの無線LAN対応ノートPC用プラットフォーム「Centrino」がノートPCの主流となったことで状況は一変する。モバイルユースは一部のマニアックユーザーだけのものではなくなり、一般ユーザーの間でも当たり前のPC活用法の一つとして迎え入れられるようになった。必然的に、ユーザーはモバイルマシンに「利便性」という新たな資質を求めるようになる。その答えの一つが光学ドライブの搭載だ。

 電車や飛行機内といった移動空間内でのDVD鑑賞、ビジネスフィールドでのセットアップCD操作、またCDを必要とするパッケージゲームのプレイなど、モバイルマシンに光学ドライブを搭載するメリットは意外と大きい。また、メインマシンをこうしたB5以下のサブノートで済ませようとする初心者ユーザーも多くなってきたことから、今後もB5以下のサブノート市場における2スピンドルマシンの割合はさらに増加していくだろう。

 次に、サブノートカテゴリにおける液晶サイズ別の売れ筋を見てみよう。現在のサブノートPCは、12.1インチ液晶などを搭載した「B5」、10.4インチやさらに小型の8.9インチ液晶などを搭載した「ミニノート」の2つに大別できる。このなかで人気が高いのは10.4インチもしくは12.1インチ液晶搭載で光学ドライブを搭載した「ジャストB5サイズの2スピンドルマシン」(図2)


 とくに12.1インチ液晶のB5は、重量が1kg台後半から2kg台と、ミニノートと比べれば重いものの、小さ過ぎず大き過ぎずの扱いやすいサイズで、これまでモバイルに縁の無かった一般ユーザーの間でも人気が高い。さらに、デルやHPなどの海外のBTOベンダーがこのクラスにラインアップを投入するようになったことも、人気に拍車をかけている要因だろう。

 これまでは一部のマニアックなユーザーのものだったモバイルノート。しかし、無線LAN搭載機種の増加や、街中の無線LANインフラの普及、そして年々進むノートPCの軽量化とともに、モバイルユースは一般ユーザーの間にも急速に広まりつつある。このクラスのマシンを選定するにあたり、どの機種を選んでいいか迷われている方は、まずはバランスの良いB5サイズの2スピンドルマシンから始める、というのはいかがだろうか?(フリージャーナリスト・市川昭彦<Aqui-Z>)