長野県須坂市(三木正夫市長)、須高ケーブルテレビ(太田三郎社長)、アットネットホーム(深町俊幸社長)は1月13日、インターネットで須坂市動物園の飼育舎にいる動物の様子を24時間ライブ映像で配信するブロードバンド動物園コンテンツ「デジタルアニマルパーク」の制作について合意したと発表した。

 アットネットホームがサービスを提供する全国161局のケーブルテレビと契約するインターネットユーザーは、無料で映像などを見ることができる。同コンテンツは3月中旬から配信を開始する。

 須坂市動物園は、54種類約250点の動物を展示するほか、水族館や博物館がある。今回の企画では、動物飼育舎に15台の動画カメラを設置して、動物の様子を24時間配信するほか、飼育員による動物の解説や映像による動物園ニュースの発信、メールマガジンの発行など、さまざまなコンテンツをインターネット上で提供する。

 三木・須坂市長は、「同動物園は、さくらの名所百選や日本の名松百選に選ばれた臥竜(がりゅう)公園内にあり、自然との調和、動物との共生を狙った一種のテーマパークだ。この地元の貴重な資源を市外、県外に情報発信して、小学校の総合学習や高校の体験学習、自然環境への理解を深めることなどに利用して欲しい」と、動物園の認知度を上げ、観光客の誘致も拡大したい考えだ。

 また、同動物園の山岸衛所長は、「昨年は、夜の動物園を開放するなど、集客に力を注ぎ来園客が増えた。今回のコンテンツ配信で、普段見たことのない動物の生態を24時間公開することで、これまで以上に本物を見たいという意識を喚起できる」と集客増の効果にも期待している。

 同コンテンツの制作と配信を行うアットネトホームでは、一般向けの「@NetHome」と全国約600校に提供している学校向け「@NetSchool」の両ポータルサイトで、動物のライブ映像を配信する。アットネットホームの深町社長は、「これまで当社は、中央から地域へコンテンツを配信してきた。だが、昨年からは、祭りやイベント、観光など地域密着型コンテンツの配信を拡充している。今回の動物映像の配信などを基に、地域密着型コンテンツ配信を横展開していきたい」と話す。同社では今後、インターネットを通したエサ代の募金代行やグッズの物販、ライブ映像や実際に動物園で動物と接する体験教室などを企画していく。

 コンテンツは当初、須高ケーブルテレビと契約したインターネットだけが無料で利用できるが、将来的には須坂動物園のある臥竜公園の公式サイトで同園で人気のカンガルーなど、2、3種類の動物の映像を試験的に無料配信する計画だ。