松下、スーパーマルチドライブ搭載で世界最軽量のレッツノート新モデル

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2004/09/27 18:05

 

 松下電器産業は、個人向けモバイルノートパソコン「Let'snote(レッツノート)」シリーズの新製品として、スーパーマルチドライブを搭載し世界最軽量を実現した「Y2シリーズ」と「W2シリーズ」、および長駆動時間を実現した「R3シリーズ」と「T2シリーズ」の計4シリーズを10月29日から順次発売する。価格はすべてオープン。

 今回の新製品は、全シリーズで基本性能を強化しており、とくにカバー部が上に開くシェルドライブ搭載の「Y2シリーズ」と「W2シリーズ」では多くのユーザーからの要望に対応し、新たにスーパーマルチドライブを内蔵。スーパーマルチドライブを搭載することで、外出先でも、DVDビデオの再生や、DVD/CDメディアによる大容量データの受け渡しを気軽に行うことが可能となった。

 さらに、ドライブのケースカバー部などをパソコン本体と兼ねる構造や、マグネシウム合金の薄肉成型、薄肉LCDフレームや高密度基板設計、独自のファンレス設計などによって、光学式ドライブ内蔵のノートパソコンとして世界最軽量を実現した。

 「Y2シリーズ」は、スーパーマルチドライブ内蔵・14.1型SXGA+液晶で世界最軽量の約1499g、標準バッテリーで約7時間駆動が可能。「W2シリーズ」は、スーパーマルチドライブ内蔵・12.1型XGA液晶で世界最軽量の約1290g、標準バッテリーで約7.5時間駆動が可能となっている。

 また、DVDビデオ編集や音楽CD作成が楽しめる付属ソフトも豊富に用意。「WinDVD5CPRM対応版」の搭載によってCPRM(Content Protection for Recordable Media)による著作権保護で記録されたDVD-RAM/-RWの再生も可能となっている。

 両シリーズとも11月12日発売で、実勢価格は「Y2シリーズ」が26.5万円前後、「W2シリーズ」が24.5万円前後となる見込み。

 一方、「R3/T2シリーズ」は、長時間駆動と軽量設計を重視。「R3シリーズ」では、CPUを始めとした基本性能を強化しながらも、標準バッテリーで前モデルと同等の世界最長約9時間駆動を実現した。

 重量も、マグネシウム合金の薄肉成型、薄肉LCDフレームや高効率基板設計などの軽量設計によって、10.4型XGA液晶搭載で約990gに抑えるとともに、すっきりしたデザインで、鞄などに入れて持ち運べる快適性にもこだわった。機能面では、インターフェイスを充実し、USB2.0(High Speed)に対応したポートを2ポート、標準の外部ディスプレイコネクタを装備し、変換アダプタを不要としている。10月29日発売で、実勢価格は20万円前後の見込み。

 「T2シリーズ」は、標準バッテリーで約5時間駆動を実現。12.1型液晶を搭載し、約1070gの軽量設計で、デスクトップパソコンと同等のキーピッチ19mm(横)を確保。また、今回のモデルからレーザー印刷キーボードを採用することで、キートップの印刷文字の耐久性を向上している。10月29日発売で、実勢価格は21万円前後の見込み。

 このほか、全シリーズ共通の特徴は、(1)3つの無線LAN規格に対応、(2)独自のファンレス・頑丈設計、(3)上下/左右にスクロールが可能な円形ホイールパッド、(4)画面の一部を拡大表示できるズームビューアー、(5)パスワード入力時のトラブルを防ぐNumLockのお知らせ機能、(6)セキュリティ機能搭載――など。

 なお、今回発表した新シリーズの法人向けモデルも10月下旬から順次発売する。特徴は、(1)「3年間の無償保証」を提供。部品代だけでなく、修理費も無償で対応、(2)設置から導入・保守・廃棄まで充実したサービス&サポートプログラム、(3)無線LANや、液晶(Y2シリーズ)、ドライブの選択可能でラインアップ充実――など。

 同社では、「レッツノート」シリーズ全体で年産30万台を予定している。