• ホーム
  • トレンド
  • 2023年春以降にJR西日本・JR東海も開始予定! 全国に広がる“沿線共通ポイント”

2023年春以降にJR西日本・JR東海も開始予定! 全国に広がる“沿線共通ポイント”

 東京地下鉄(東京メトロ)は、2023年2月28日で普通回数乗車券、時差回数乗車券、土・休日割引回数乗車券の発売を終了し、3月1日以降は「メトロポイントクラブ」会員を対象に、1カ月間の利用金額などが反映された「会員ランク」に応じて「メトロポイント」で還元する。還元率は0~8%。

東京メトロの回数券廃止の告知ポスター
 

今後はポイント還元で

 すでにJR東日本は、22年9月30日にJR東日本線内で完結する全区間の普通回数乗車券(磁気回数券)の発売を終了。従来の回数券に相当するサービスとして、条件を満たすとJR東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」で還元する「リピートポイントサービス」を提供している。
JR東日本「リピートポイントサービス」の仕組みと還元例

 東武鉄道はさらに1年前の21年9月30日で普通回数乗車券の発売を終了済み。代わりに、東武グループの共通ポイント「TOBU POINT(トブポ)」に登録済みPASMOで乗車すると、トブポなどに交換可能な「トブポマイル(リピートマイル)」がたまるサービスを提供している。

 JRE POINT(JR東日本)、TOBU POINT(東武鉄道)といった「沿線共通ポイント」は、駅ビルや駅ナカ、沿線内外の観光施設など、一般的な店舗独自ポイントと比較して、ポイントがたまる・使えるシーンの多いポイントサービスだ。なお、ポイントサービスを提供しつつも、現時点では磁気回数券は廃止していない鉄道会社もある。
スマートフォンアプリだけでたまる「JRE POINT」と「TOBU POINT」

 小田急ポイント(小田急電鉄)、SEIBU Smile POINT(西武鉄道)、TOKYU POINT(東急電鉄)もJRE POINTと同様に、物理カードを発行せずにスマートフォン(スマホ)向けアプリだけで利用できる(TOKYU POINTは「TOKYU POINT CARD on LINE」利用時に限る)。対して、京王ポイント(京王電鉄)、京急プレミアポイント(京浜急行電鉄)、京成グループポイント(京成電鉄)は、22年11月16日時点でポイントカードをデジタル化しておらず、加盟店でのプラスチック製ポイントカードの提示や、自社クレジットカードの利用額に応じてポイントを付与する仕組みとなっている。
「WESTERポイント」は2023年春スタート予定

 関西エリアのJR西日本は、23年春からグループ共通の新たなポイントサービス「WESTER(ウェスター)ポイント」を開始する予定。従来の「J-WESTポイント」「ICOCAポイント」「WESPOポイント」などを統合し、新たに「WESTERアプリ」にポイントカード機能を搭載することで、さまざまなシーンで同じポイントがたまる・使えるようにする。どうやら仕組みはJR東日本のJRE POINTと同じようだ。
「TOKAI STATION POINT」は2023年10月スタート予定

 JR東海も23年10月に、スマホ向けアプリを利用したJR東海グループの共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」の提供を開始する予定。サービス開始時点での対象施設は、全国各地のJR東海グループの駅商業施設34施設・約1000店舗で、サービス開始以降は、対象を駅売店やホテル、ECサイトなどへ順次拡大する予定。

 ポイントサービスは自発的に登録する必要があり、登録しない限り、ポイントは付与されない(登録手続きなしに物理カードを提示するだけでポイントがたまる方式もあるが、ためたポイントを使う場合は通常、氏名や住所などの利用者情報の登録が必要となる)。いつでもどこでも、買い物や宿泊、鉄道利用に応じたポイント還元でお得に生活したい場合は、面倒でも各ポイントサービスを登録しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)

※本記事は2022年11月16日時点の情報です。各ポイントサービスの詳細は公式サイトなどでご確認ください。