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その家電、本当に必要? 新生活に欠かせない家電を見極めて費用を節約

経営戦略

2022/03/29 19:00

 新生活を迎えるに当たり購入が必要なものの一つが家電だ。家電量販店では「家電セット」として多くの種類の家電がひとまとめにされて販売されているが、本当にそれらすべてが必要とは限らない。自分にとって必要な家電を見極めることで何かとお金がかかる新生活の費用を節約できるだろう。

新生活に必要な家電を見極めよう

1. 冷蔵庫

 冷蔵庫はあった方が良い家電の筆頭に挙げられる。買い物の回数を減らすための食品のまとめ買いや忙しいときに簡単に食べられる冷凍食品の備蓄など、活躍の幅は広い。安い冷蔵庫のなかには冷凍機能がないものがあるので注意してほしい。また、冷蔵庫の電気代は一般的に大型の方が安いことも覚えておくと良いだろう。初期費用に対する予算と相談したい。

2. 洗濯機

 最近はコインランドリーの数が増え、洗濯機がなくても洗濯はできる。ただ、長期的なランニングコストで見ると洗濯機に軍配が上がる。CHINTAIの試算によると一人暮らしなら2年で洗濯機購入費の元が取れるとのことだ。乾燥機能がついた洗濯機なら洗濯物を干す必要がなくなり、手間が減るほか花粉症対策としても有効だろう。

3. 電子レンジ

 電子レンジはコンビニ弁当の温めや冷凍食品の解凍・調理に活躍するためあると便利な家電といえる。特にあまり自炊をしない場合には必須といえるだろう。料理好きの人にとっても、オーブン機能がついた電子レンジを選べば料理の幅が広がる。パンをおいしく焼ける電子レンジを選べばトースターが不要になり、スペースの有効活用にもつながるだろう。

4. 冷暖房器具

 最近は暑くなったという声がよく聞かれるが、気象庁によると実際この100年で東京の平均気温は3.2度上昇したという。この先も平均気温は上昇し続けるとみられ、夏はどんどん暑くなりそうだ。このため、エアコンなどの冷房器具の購入は必須といえるだろう。引っ越しが夏の場合は早めに手配してほしい。また、冬が極端に寒くなくなるわけではないので、エアコンで十分でなければその他の暖房器具の購入も検討すべきだろう。

5. 照明器具

 見逃されがちなのが照明器具の購入だ。持ち家にしろ賃貸にしろシーリングライトが最初からついていないことがあり、購入を忘れると夜は真っ暗ななかで過ごさなくてはいけなくなる。また、最初からついている照明器具が蛍光灯や白熱灯の場合はLEDへの交換がおすすめだ。電気代が安く寿命も長いため、長い目で見ると得になるだろう。
 

不要もしくはなくてもかまわない4つの家電

 家電量販店で「新生活セット」に含まれている家電のなかにも不要またはなくてもかまわないものがある。その代表的なものを4つ紹介しよう。

1. テレビ

 最近はテレビを見る人が減っており、スマートフォンなどによるネット動画で十分という人が増えている。テレビはそれなりの価格の家電であるため、不要であれば費用を大きく節約できるだろう。

 TVerなどのアプリを使えばテレビ番組をスマートフォンから視聴することはできるので、テレビがないからといってテレビ番組が見られないわけではない。部屋の一等地に置くことが多いテレビがなければ家具や家電のレイアウトの自由度も上がるだろう。もし大画面が欲しいなら、液晶ディスプレイやプロジェクターでも足りる。

2. 炊飯器

 ごはんを炊くのに便利な炊飯器だが、ほかの方法でもごはんは炊ける。たとえば、土鍋とコンロがあれば短時間でおいしいごはんが炊けるだろう。また、電子レンジで炊飯ができる土鍋や、炊飯ができる電子レンジも販売されている。一方、炊飯器には予約と保温ができるメリットがあるため、これらが必要なら炊飯器の購入がおすすめだ。

3. 電気ポット

 電気ポットあるいは電気ケトルと呼ばれるお湯を沸かす家電は、ヤカンとコンロがあれば代用できる。お湯が沸くまでの時間はそれほど変わらないため、なくてもいい家電といえるだろう。CHINTAIの試算では光熱費の面でもヤカンの方が有利だという。カップラーメンをよく食べたりお茶やコーヒーをよく飲んだりする人は保温ができる電気ポットを買っても良いかもしれないが、必須の家電というほどでもない。

4. 掃除機

 床を掃除するための掃除機もなくてもいい家電の1つに挙げられる。フローリングの床であればクイックルワイパーのような清掃用具で手軽に掃除ができるだろう。軽い、静か、電源不要という点も掃除機より優れている。ただ、カーペットのような毛足の長い床の場合には掃除機が必要だ。また、引っ越しの荷ほどき後は比較的大きなゴミが散らばるため、掃除機があった方が楽に掃除できる。

新生活に必要な家電は人それぞれ

 ここまで必要な家電と不要な家電を紹介してきたが、結局新生活に必要な家電はそれぞれの人による。極論をいえば家電が一切なくても生活できないことはないし、お金があればどれだけ家電を買ってもかまわない。ただ、現実的には家電があった方が便利なことが多く、不要なものにお金をかけられる人は少ない。まずは絶対必要と思われる家電を購入し、残りは少しずつ必要に応じて揃えていくのが一番賢いやり方ではないだろうか。(ライター・ハウザー)