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自作PC市場の本格回復はこれから? CPUの過去5年の販売データを分析

 巣ごもり需要やゲーミングシーンの盛り上がりを受けて、自作PC市場が活気づいている。販売が低迷していた冬の時代を乗り越え、現在は新たな時代を迎えつつある。今回は家電量販店ECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」をもとに、過去5年のCPUの販売データを紐解き、直近の状況を分析してみた。

過去5年のCPUの販売データから自作PC市場の今後を占った

 CPU市場ではインテルAMDの2社がしのぎを削っており、その構図は長らく変わっていない。2017年の市場全体の販売数量を「1」とした場合の指数で5年間の推移を抽出すると、市場が右肩上がりに回復し、20年の巣ごもり需要でピークに到達。21年はその反動で前年を下回った。メーカー別ではAMDが19年と20年に、販売台数でインテルを上回る成長をみせたが、21年は再度インテルが逆転している。
 

 具体的な直近の販売動向はどうなっているのか。BCNランキングによると、2022年1月の機種別販売台数シェアのベストテンは、インテルが9モデル、AMDが1モデルと大差がついた。また、もっとも売れたのはインテルの「Core i7-12700K」だった。
 

 同期間におけるグレード別の販売台数シェアをみると、インテルはCore i3/Core i5/Core i7/Core i9のいずれのセグメントでもアドバンテージを握っている。特にエントリーモデルでは97.2%と特出したシェアを記録。まだ2022年は始まったばかりだが、インテルが21年下半期の好調ぶりを引き継いでいることが分かる。
 

 参考までにグラフィックボードマザーボードでも過去5年の販売台数指数推移も抽出してみた。こちらはCPUとは連動しておらず、グラフィックボードは18年と19年は不調で20年に急上昇、マザーボードは変動が少なく比較的安定した販売状況にあるようだ。
 

 かつてのPCを自作するユーザーは「より安くハイスペックのマシンを作る」という目的意識が強かったが、近年は「自分だけのこだわりのマシンを作りたい」というよりカジュアルな志向にシフトしている。市場の盛り上がりが本物かどうかは、反動減を乗り越えた22年の販売動向にかかっているといえるだろう。