【記者のひとこと】DXでブームがやってきたもの

コラム

2021/11/15 10:00

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の話題の中で頻繁に出てくるキーワードの一つが「内製化」。従来、多くの日本企業は業務システムやWebサービスのアプリケーション開発をITベンダーに外注していましたが、それではビジネス環境の変化にアプリケーション投入のスピードが追いつかないとして、ユーザー企業自身が内製で開発を行うべきという考え方が提唱されています。

 アプリケーションの内製化では、さらにユーザー企業のIT部門ではなく現場の課題や市場ニーズに最も詳しい事業部門が主体となって取り組むべきともいわれています。とはいえ、事業部門が開発のスキルを身につけるのは容易ではありません。そこで、最低限のプログラミングのみ、あるいはプログラミング作業なしでアプリケーションを開発できる、ローコード/ノーコードプラットフォームが注目を集めています。

 調査会社であるIDC Japanのレポートによると、ローコード/ノーコードプラットフォームを導入している企業のうち半数以上が、ここ2年以内に導入したとのこと。DXの機運がローコード/ノーコードのブームを引き起こしているのは間違いなさそうです。

 ユーザー自身が開発を行うようになるとITベンダーの仕事がなくなるのではないか、という懸念の声も聞かれますが、開発スキルの教育や、データ活用のコンサルティングなど、内製化を側方から支援するサービスの需要はむしろ拡大すると考えられます。ローコード/ノーコードブームがITベンダーのビジネスをどう変えていくか、DXの進展と合わせて目が離せません。(日高 彰)

【記事はこちら】
ローコード/ノーコードプラットフォームの導入状況は? IDC Japan調査

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