Chromebookが一般市場でも人気、スマホとの親和性高く

 GoogleのChrome OSを搭載したPC、Chromebookが一般消費者市場での人気が高まっている。ノートPCタブレット端末に占めるChromebookの割合は、昨年3月時点で2.1%だったが、この3月に6.1%まで上昇。これまでChromebookは教育市場向けが中心で、家電量販店などの一般向けにあまり出回っていなかったが、ここにきて徐々に存在感が高まっている。全国の家電量販店やカメラ専門店、ネット専業店などの実売データを集計するBCNランキングで明らかになった。


 19年12月に文科省が発表したGIGAスクール構想では、23年度までに小中学校の児童生徒1人1台利用などを目指す。普及促進のため、1台当たり4万5000円を国が補助することで、脚光を浴びたのがChromebookだ。ネット接続を前提としたPCだが、5万円以下の製品が多く安価で端末管理が容易というメリットが教育現場にマッチしていた。一般市場では、依然Windows 10搭載マシンが5割近くを占めるノートPCタブレット端末市場だが、サブ機やモバイル端末としてChromebookが徐々にシェアを拡大している。

 ノートPC・タブレット端末市場全体では、この1年、コロナ禍の影響でテレワークやモバイル用途が広がったことで、販売台数2桁増ペースで堅調に推移してきた。さらに売り上げを伸ばしたのがChromebookだ。もともとの販売数が少なかったことから、昨年k3月は前年比976.3%と急増。1年間でも281.1%と大幅増を記録した。今年に入っても好調は続き、1月の565.6%をピークに、3月でも280.4%と売り上げを伸ばし続けている。そのため、ノートPC・タブレット端末市場でのChromebook比率は3月に6.1%と過去最高を記録した。
 

 メーカー別の販売台数シェアでは現在、レノボとASUSが4割台のシェアで競っている。昨年3月時点では、ASUSが78.2%と断トツ。ディスプレイが360度回転する2in1モデル「Chromebook Flip C101PA」が31.2%のシェアで売れに売れていた。この3月は、レノボが43.6%でASUSを上回ってトップを快走。昨年6月発売の「Ideapad Duet Chromebook」が絶好調で、同社のシェアのほとんどをこのモデルで稼ぎ出している。その他、エイサーHPなどがChromebook市場での存在感が大きい。

 Chromebook自体は、2011年に初号機が登場。以来、細々と販売を続けてきた。当初は、クロームブラウザを使うPCとしての存在感しかなく、低価格にもかかわらず日本市場でほとんど普及しなかった。しかし、ネットワークストレージの普及やブラウザ上でできることも増え始め、少しずつ市場を広げてきた。そこへ、GIGAスクール構想で一気に注目を浴びることになった。また、一部Androidスマートフォン(スマホ)向けアプリがChromebook上で動作するようになってきたことも、普及を後押しする要因になっている。(BCN・道越一郎)

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