キャッシュレス決済ならお得といわれてもよく分からない、特に「ペイ」で終わる、名称がよく似ているスマートフォン(スマホ)決済はよく分からない――。そうした悩みの一助となるよう、契約している携帯電話・スマホのキャリア別に、おすすめのスマホ決済サービスをランキング形式でまとめた。

スマホ決済、郵便局は計11サービスに対応

 全国の郵便局は、2020年2月からキャッシュレス決済サービスを導入する。計11のスマホ決済サービス、6ブランドのクレジット/デビット/プリペイドカード、交通系IC(9社)を含む4ブランドの電子マネーに対応し、クレジットカードは、NFCによる「Visaのタッチ決済」などの非接触対応カードも利用が可能になる。Visaのタッチ決済は、海外で普及が進む、次世代のスタンダードとなり得る新しい決済規格だ。
 
郵便局の窓口で利用可能になるキャッシュレス決済サービス

どうしても絞りたいならスマホのキャリアを軸に

 後払いのクレジットカード(Apple Pay/Google Pay、クレジットカードを紐づけたスマホ決済を含む)と、即時決済または事前にチャージが必要なプリペイド型のスマホ決済・電子マネー(専用アプリ/Apple Pay/Google Pay/おサイフケータイ)を併用すると、決済のタイミングにズレが生じ、支払い状況が管理しにくくなるが、今は、設定したスマホ決済サービスの数に比例してお得が増えるといっても過言ではなく、あえて絞り込まないほうがいいだろう。
 
後払い決済は審査あり。
唯一の例外は「メルペイスマート払い(旧名称メルペイあと払い)」だ

 とはいえ、多忙につき、厳選した2~3のサービスだけ使いたいなら、一つは契約している携帯電話のキャリアから候補を絞ると分かりやすい。一例を挙げると、ドコモのスマホユーザーが「d払い」、auのauスマートパスプレミアム(月額499円)の会員が「au PAY」といった感じだ。試しに使ってみたPayPayが気に入ったので、今のキャリアからソフトバンクやワイモバイルに乗り換えるというアプローチもありだろう。

■家電量販店、スーパー、ファミレスなど
リアル店舗で使えるおすすめのキャッシュレス決済サービス
※銀行が発行するデビットカード限定キャンペーンは除く

<ドコモのスマホユーザー>
1. d払い……dポイントがたまる&たまったdポイントで支払える
2. LINE Pay…dポイントをLINEポイントに交換可能。11月1日以降、直接LINEポイントで支払える
3. JCBカードを登録したGoogle Pay/Apple PayのQUICPay…12月15日までスマホ決済で20%還元キャンペーン実施中(デビットカードはGoogle Payのみ)

<ドコモの携帯電話ユーザー(新料金プランのケータイプラン契約者)>
1. dカード…利用金額に応じ、1カ月当たり2000ポイントまで付与する「dカードお支払割 5%還元キャンペーン」実施中(2020年3月31日まで)
2. dカード プリペイド…たまったdポイントを無料でチャージでき、いちいちポイントを使うとレジで伝えずにポイントで支払える
3. 各種クレジットカード/デビットカード…なるべく還元率の高いカード、抽選で高額キャッシュバックが当たるカードなどがおすすめ

<auスマートパスプレミアム会員>
1. au PAY…月3回の「三太郎の日」はauスマートパス会員なら最大20%還元(月間合計5000ポイントまで、特典単体では17.5%還元)
2. au WALLETカード(クレジット/プリペイド)…利用金額に応じてau WALLETポイントがたまる。還元率がアップする特約店を含め、利用可能店が多い
3. JCBカードを登録したGoogle Pay/Apple PayのQUICPay…12月15日までスマホ決済で20%還元キャンペーン実施中(デビットカードはGoogle Payのみ)

<ソフトバンク/ワイモバイルのスマホユーザー、Yahoo!プレミアム会員>
1. JCBカードを登録したGoogle Pay/Apple PayのQUICPay…12月15日までスマホ決済で20%還元キャンペーン実施中(デビットカードはGoogle Payのみ)
※Google Pay/Apple Pay非対応機種あり
2. PayPay…還元率がアップするキャンペーンはお得なので忘れずに参加を
3. 各種クレジットカード/デビットカード…なるべく還元率の高いカード、抽選で高額キャッシュバックが当たるカードなどがおすすめ

<楽天モバイル、その他のMVNOのスマホユーザー>
1. JCBカードを登録したGoogle Pay/Apple PayのQUICPay…12月15日までスマホ決済で20%還元キャンペーン実施中(デビットカードはGoogle Payのみ)
2. 楽天ペイ(アプリ決済)…SPU対象の楽天カード保有者はさらに還元率アップ
3. モバイルSuica…JREカード含むビューカード保有者向け(その他のクレジットカード/デビットカードはチャージでポイントが貯まらない場合があるため)

<共通>
「年間☆☆万円以上の利用でポイント還元率アップまたは特典追加」といったクレジットカード/デビットカードで、特典に内容が充実している場合は、Apple Pay/Google Payに登録するか、即時割引のスマホ決済サービス「Origami Pay」の支払い先に紐づけると、スマホ1台で安全に支払える。d払いも、登録したクレジットカードで支払いが可能だが、11月10日から、dカード以外は、最大7%還元の「dポイント スーパー還元プログラム」の対象外

特典が減る可能性あり 他キャリアへの乗り換えは慎重に

 大手キャリアからMVNOに乗り換えると、たいていの場合、通信料金はぐっと下がるが、d払いやau PAYの利用時に、これまで適用されていた契約者限定キャンペーンや還元率アップが適用されなくなる可能性があるので、総合的に判断して考えたい。レジで財布を出さずに、スマホだけでスムーズに支払いを完了したい場合は、携帯電話番号をそのままに別のキャリアに乗り換えるMNPではなく、ポイントカード画面提示用と、決済用のスマホ2台持ちがおすすめだ。
 
あえて絞るなら、1つは、契約している携帯電話のキャリアから候補を絞ると分かりやすい

 今後の予想として、QRコードの提示でJR/私鉄各線に乗車できるようにならない限り、新規顧客とのタッチポイントとなるスマホ決済サービス事業から撤退する企業はなく、規模を縮小しつつつも、新規登録やリピート利用をうながすキャンペーン競争が続くとみている。ユーザーサイドは、どの決済サービスが生き残るか、覇権争いを気にする必要はない。アプリをダウンロードしたら、支払い用の銀行口座やクレジットカードの登録などの初期設定を行い、まずは使ってみよう。(BCN・嵯峨野 芙美)