日本たばこ産業(JT)の低温加熱式たばこ「プルーム・テック・プラス」が6月17日、全国で発売となった。これまでは都市部など、エリアを限定して販売していただけに、待ちわびていた喫煙者もいるのではないだろうか。そのJTがプルーム・テック・プラスの全国展開に先立ち、6月13日に専用リフィルを製造する東海工場の見学会を報道関係者向けに実施。製造工程を公開するのは初めていう。どのように作られているのか、見てきた。

JT東海工場

 JT東海工場は、静岡県磐田市にあり、創業開始が1979年9月。敷地面積は22万3176平方メートル、建屋面積が5万8946平方メートルを有する。関西工場でも専用リフィルの製造を開始したばかりで、本格的に製造を担ってきたのは東海工場という。なお、プルーム・エスの専用リフィルについては九州工場で製造している。

 まず、原料から紹介しよう。専用リフィルに入っているのは、プルーム・テックとプルーム・テック・プラスで同じ。顆粒状の原料となる。紙たばこで使われている葉たばこを粉砕し、造粒、乾燥、加香という順に加工してできあがる。
 
顆粒状の原料

 次に、専用リフィルができるまでの製造工程だ。全部で7工程ある。具体的な工程は次の通り。(1)カプセル・エンドピースをカプセル組立機に供給、(2)規定の寸法でカットしたフィルターをカプセル組立機に供給、という工程をそれぞれの材料品供給装置で行う。特に(1)では銘柄や向きなどが判別され、良いものだけが送られる仕組みになっている。

 (1)と(2)の工程で材料を供給されたカプセル組立機では、(3)カプセルに原料、フィルター、エンドピースの順に供給してカプセル部品の組立を行う。そして、(4)カプセルをトレイに詰める、という作業。これは、複数台のロボットを使用してスピーディーに行っていく。
 
カプセル組立機
 
ロボットを使用したカプセルをトレイに詰める様子

 次に使うのが、(5)ブリスター包装機。この機械は、ブリスターパックポケットを成形し、たばこカプセルを挿入、アルミシートを熱溶着して、ミシン目打ち抜きカット、というものだ。
 
成形したブリスターパックポケットにたばこカプセルを挿入していく

 ここまでくると、あとは箱詰めだ。(6)小箱包装機を使ってブリスターとカートリッジを空箱に詰める、という工程によって1箱ができあがる。
 
小箱包装機による箱詰め

 そして、(7)カートン包装機でカートンに6個を挿入、という工程を経て完成。その完成品をスタッフによる「人の目」によって検品して出荷準備へと進んでいくのだ。
 
「人の目」による検品

 1日当たりの専用リフィル製造量は、紙たばこで換算した場合、2016年に導入した「第一世代」と呼ばれる低速機で480本、18年導入の「第二世代」である中速機で2800本、18年に導入した「第三世代」の高速機で1万本という。年を追うごとに製造能力が向上し、販売網が全国に広がったプルーム・テック・プラス。今後の販売増に期待がかかる。(BCN・佐相 彰彦)