ソフマップとサードウェーブは9月14日、「GALLERIA eスポーツゾーン」のオープニングイベントをソフマップAKIBA2号店で開催した。会場には、ソフマップの渡辺武志代表取締役社長のほか、サードウェーブの榎本一郎取締役副社長、日本eスポーツ連合(JeSU)の平方彰専務理事がゲストとして登場した。渡辺社長はこの発表会で、“eスポーツ共同戦線”という構想を提唱した。

ソフマップAKIBA2号店にオープンした「GALLERIA eスポーツゾーン」のオープニングイベント
(左から、平方専務理事、渡辺社長、榎本副社長)

 「GALLERIA eスポーツゾーン」は、初めてJeSUが公認した、サードウェーブのゲーミングPC「GALLERIA GAMEMASTER」シリーズの新製品を体験できるコーナー。サードウェーブとしては初めて、他企業の店舗に「GALLERIA」のゲーミングPCを置くことになる。
 
ソフマップAKIBA2号店の外観。外から「GALLERIA eスポーツゾーン」が見える

 “eスポーツ共同戦線”とは、メーカーや販社の壁を越えて協力し、eスポーツ市場を定着させようという考え。当面の目標は、「秋葉原、さらにはこの店舗をeスポーツの聖地する」ことだという。渡辺社長は、「eスポーツ業界にはメーカーや販社をはじめ、さまざまなプレイヤーがいるが、今はまだ争うべき時ではない」と、優先すべきは足元を固めることだと訴える。
 
今はまだ業界内で争うときではないと語る渡辺社長

 サードウェーブの「GALLERIA GAMEMASTER」シリーズをソフマップが扱う今回の施策も、その一環だ。榎本副社長は「今までは、お客様の声を聞くところから、開発、販売までを自社で行ってきたが、eスポーツの発展のために一歩進むべきときがきた。秋葉原を中心にeスポーツ共同戦線をはって、一緒に盛り上げていこうという渡辺社長の思いを一緒に実現したい」と意気込む。
 
eスポーツを支える活動をしていくと語る榎本副社長

 ソフマップがサードウェーブと組んだのは、社内から「GALLERIAを扱ったらどうか」という声があったからだという。渡辺社長は「昨年、この店舗にゲーミングPCコーナーを作ったところ、非常に好調に推移した。そこで、eスポーツに可能性を感じ、今年の初めにサードウェーブの尾崎社長に相談したところ、榎本副社長をご紹介いただいた。そこから、とんとん拍子に話が進み、今に至る」と振り返る。

チームやスポンサーも潤う流れをつくる

 共同戦線のなかには、もちろんプロeスポーツチームも含まれる。ソフマップAKIBA2号店には、ゲーミングPCコーナー以外にも、eスポーツスタジオやeスポーツチームのグッズを集めたコーナーなどを設置している。「これらのコーナーも好調で、今までソフマップにいなかった女性客まで来店するようになった。ストリーマーの人気のおかげ」と渡辺社長は嬉しそうに話す。

 喜んでいるのは渡邉社長だけではない。ソフマップがチームやチームのスポンサーのグッズ・製品を販売し、ファンが購入することで、チームやスポンサーも潤っていくことになる。渡辺社長は小売業の立場から、「こうしたお金の流れをつくることで、eスポーツを盛り上げたい」という

 今回、販社としてはライバルになるソフマップとサードウェーブが手を組んだのは、互いの理念に共感したからだ。渡辺社長は、サードウェーブが目指す「日本にeスポーツという文化を」といった理念に対し、「秋葉原はeスポーツの文化を育てるのにはいい立地で、感度の高い顧客も多い」とコメント。また、榎本副社長も渡辺社長の熱い想いに対し、「この人とだったら、GALLERIAを外に出せる」と考えたという。

JeSU公認

 初の「JeSU公認」について、JeSUの平方専務理事は、「サッカーや野球でいうところの公認球などのイメージ」と説明。大会で使用されているという事実を明確にすることで、安心のサポートと安定した性能を備えていることを訴求する。

 「公認するにあたって、初心者にもわかりやすいよう、スペックの高さに応じて想定する使い方やユーザー層を明確にした。世界のeスポーツではPCが主体になっているので、選手の活躍の場を広げるという意味でも、日本におけるPCゲームの普及は大切になる」(平方専務理事)という。
 
eスポーツ後進国である日本が世界に追い付くにはPCゲームが欠かせないと語る平方専務理事

 9月16日と17日にはソフマップAKIBA2号店の2階にあるeスポーツスタジオで、「JeSU公認PC」発売を記念して、「いまさら聞けない!? PUBG初心者講座」を開催する。講師は、サードウェーブがスポンサーについているプロeスポーツチーム「ラスカルジェスター」だ。(BCN・南雲 亮平)