2018年は年初から地震や豪雪、豪雨などに見舞われた日本列島。度重なる災害に防災意識は高まっているが、家電製品についての対策はどうも見落とされがちだ。そこには緊急時のためだけにコストをかけるのは割に合わないという心理もあるだろう。今回、編集部で日常でも活躍する高コスパの防災家電をピックアップ。できるだけお得に安心を手に入れることのできるアイテムを紹介する。

つい見落としがちになる家電の防災対策

 まず、停電による電気の遮断からネットワーク機器を守るUPS(無停電電源装置)。一般家庭ではデータ保護の意識が高い人しか使用していない印象だが、これからのIoT時代、ネットワークにつながる機器はどんどん増えていく。家庭の重要インフラを守るためにも、用意しておきたい機器だ。

 とはいえ、サイズが大きくて設置が難しい、必要性はわかるが持ち腐れしそう、という声は大きいだろう。そこでおすすめしたいのが、シュナイダーエレクトリックの「ネットワークバッテリバックアップ+モバイル電源パック:BGE50ML-JP」だ。15年10月発売と新しい製品ではないが、唯一無二の防災家電として根強い支持を得ている。
 
シュナイダーエレクトリック「ネットワークバッテリバックアップ+モバイル電源パック:BGE50ML-JP」

 本製品は電源部がモバイルバッテリーになっており、取り外して持ち歩くことが可能。モバイルバッテリーを取り外している状態でも本体は雷サージ防止機器として機能する。別売にはなるが、モバイルバッテリーをもう1台追加して、常時UPSとして機能させるという使い方もできる。最大出力が低く設定されているので、PCなどの消費電力の大きいデバイスの保護には向かないが、IP電話機やルーターなど、災害時にインフラを守るには適している。

 モバイルバッテリーで紹介したいのが、サンワサプライのバックパック「200-BAGBP018BK」。8月30日に直販サイト「サンワダイレクト」に登場したばかりのアイテムで、ショルダーベルト下にUSBポートを備え、背中に背負ったままモバイルバッテリーで充電ができるのが特徴だ。
 
サンワサプライのバックパック「200-BAGBP018BK」

 EVA素材を採用した堅牢性の高さも売り。内部にはノートPCやタブレットを保護するクッション入りポケットを用意し、外出先で災害にあった場合も端末を守ることができる。日常的に使うのもあり、緊急時に必要な一式を入れて取り出しやすい場所に置いておくのもありだ。

 同じサンワサプライの製品で、もう一つユニークなものを紹介したい。人の動きを感知すると自動的に点灯するLEDライト「800-LED018」だ。壁や廊下のACコンセントにさすタイプのLEDライトで、日常的には暗い場所での利用に便利だが、防災時にはホルダーから外して懐中電灯としても機能する。夜間の停電で懐中電灯がどこにあるかわからないということは多々あるが、「800-LED018」ならば、こうした本末転倒な事態を回避できる。
 
「800-LED018」は壁や廊下のACコンセントにさすLEDライト

 最後に紹介するのは、防災家電としておなじみのラジオ。防災バックに入れておきたい家電の定番だが、日常的に使用することはほとんどない。ハーマンインターナショナルがオーディオブランドの「JBL」から9月21日に発売するワイヤレススピーカー「JBL TUNER FM」は、ラジオとスピーカーの機能を融合。平時と非常時の両方で役立つアイテムだ。実勢価格が税別で1万円を切っており、コスパも高い。
 
ラジオを搭載するワイヤレススピーカー「JBL TUNER FM」

 備えとしての防災セットは用意するだけでは意味がない。定期的に確認して、いざというときに最大の効果を発揮できるようにしておきたい。「防災の日」はその確認をするにはうってつけの日。心配事があれば、同時にアップデートも行いたい。