データセンター(DC)事業の足かせになっているのが電源の調達だといいます。コンピュータの高集積化が進み、サーバーラックあたりの消費電力は大幅に増えるなか、せっかく大型のDCをつくっても、電源が確保できなければ絵に描いた餅。

 こうした事情もあって、「調達可能な電源から逆算して収容可能なラック数を決めている」(SIer幹部)ケースが増えているとのこと。例えば、3万kVA調達できるのなら、「サーバーと空調などの消費電力をラックあたり10kVAとして合計3000ラック規模のDCがつくれる」といった具合です。

 この制約を乗り越える方法として挙げられているのがハイブリッド発電所。昼間は太陽光と風力などの再エネ、夜間は火力のハイブリッドで30万kVA相当のDC専用の発電所を複数のSIerやDC事業者が連合してつくる。するとその発電所の周囲には3万ラック相当の巨大DC群がつくれる計算になります。

 課題は、この発電所が「既存の電力会社から電気を買うより安くできるかどうか――」という点。もし、技術革新によって成し得るのであるなら、電源調達の足かせがなくなり、「近未来によりふさわしい競争力のあるDCになる」(同)と期待されているとのことです。(安藤章司)

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